M1:明日も
M2青い季節
M3:マイフェイバリットジュエル
M4:瞳
M5 ; Ready Go!
M6:踊ろう
Photo by 田中聖太郎 ビクターロック祭り2017大阪 画像 3/6
「竹原ピストル」
頭にはタオルを巻き、スタッフTシャツを着た飾らない出で立ちでステージに姿を見せた竹原ピストル。アコギ1本でライブ活動を続ける彼が、一期一会の大切さを伝える『ドサ回り数え歌』でライブがスタート。今日の出会いに感謝する彼の気持ちを現しているかのようだ。「大阪のみなさんお世話になります!」と広く会場を見渡し、力強いカッティングとともに、生きろ!と背中を押すパワフルな歌声を響かせていく。
「聴いたことあるなと思ってもらえたら」とCMでもお馴染みの『よー、そこの若いの』が披露されると会場から暖かい拍手が。「ペンライトは振らないでくださいよ?」というフリ(!?)にお客さんはすぐさま反応、ピンクのペンライトが大阪城ホールを彩った。人生初めてのペンライト体験ということで、「華々しい出演者さんたちの中に短パンのおじさんが混ざっちゃってすみません…」と謙遜ぎみに語りながらも、喜びを隠せない様子。歌をはじめた時にお世話になった恩人たちに捧げる曲『ママさんそう言った ~Hokkaido days~』では、タフで攻撃的なリリックが躍動感溢れるダイナミックな演奏とともに胸に突き刺さってくる。心のヒダに触れる圧倒的な歌の力に聴き入る観客。愛する存在への祈りの気持ちを世界的な名曲にのせた『Amazing grace』は涙なしでは聴けない感動をよんだ。最後には自作ポエムをアコギなしのアカペラで朗読。覚悟と決意をもって人生を賭け歌に向き合う言葉の強さが胸に沁みる。ただ応援するだけではなく、共にいつまでも元気で生きていこうという優しさと人間臭い魅力に誰もがひきこまれた40分だった。
(Text by 岡田あさみ)