そして「ここからラストスパートです!」と、8月21日に発売される4th両A面シングルの表題曲「Curry on love」を投下。インドの舞踊神のようにエキゾチックに身体を揺らす幕開けから、タブラの音色を織り交ぜてカレーへの愛と恋があふれ出るアッパーチューンで1秒も止まることなく飛び跳ね、腕と腰を振り続けるスパイシーなパフォーマンスは、まさしくカレーのように刺激的。「ナートゥ・ナートゥ!」と身体を反らす芳賀のモーションもキマッて、MVを全編インドで撮影したほど気合の入ったナンバーを全力で繰り広げてみせた。
Lienel<コカ・コーラSUMMER STATION音楽LIVE>(photo by 笹森健一) 画像 6/17
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最後は「Summer Boy! Summer Girl!」でタオルを振りながら、ステージの端から端まで煽り立ててLienたちと心を一つに。さすがフランス語で永遠の絆を意味する「Lien éternel」をグループ名の由来とするだけある……と思わせたところで、高岡の「ICEx、カモン!」という一言から、ブルーの衣装に身を包んだICExの8人が登場。14人で舞台いっぱいに広がって一緒にタオルを回すと、そのままICExのステージへとシームレスにスライドしていく。1曲目は5月に発表した最新シングルで、TVアニメ『逃走中 グレートミッション』のエンディング主題歌にも抜擢された「ビリミ」。リズミカルかつシンクロ率の高いフォーメーションダンスが目を惹く、ちょっと危険な匂いのするおまじないソングで、彼らの特徴であるレトロトイポップ感に中毒性を交えて、ドキリとするような大人びた表情を垣間見せるのがたまらない。
ICEx<コカ・コーラSUMMER STATION音楽LIVE>(photo by 笹森健一) 画像 9/17
さらに「もっともっと声を出していこうぜ!」と最年長の中村旺太郎が呼びかければ、客席からは大きなメンバーコールが湧いて、2ndシングル「シブヤ 午後6時」へ。令和の待ち合わせソングをキャッチフレーズとするだけあり、サウンドにも振り付けにもワクワクするような可愛らしさとオシャレ感がある一方で、曲中のダンスブレイクでは一転クールな空気を醸したりと、ICExの愛さずにはいられない魅力を存分に振りまいていく。
ここで中村から全ての愛を愛すをコンセプトに結成されたこと、昨年8月にメジャーデビューしたこと等、ICExについての基礎知識が伝えられ、9月25日に1stアルバム『Retro Toy Pop』をリリースすることを告知。そして「このアルバムを聞けば、僕たちの個性がひと聞きでわかる」と胸を張ってから、アルバのリード曲「Hollywood」を披露する。タイトルの通り、アメリカンな匂いのする軽快なサウンドに乗せて大いなる夢を歌い上げると、筒井俊旭が「まだまだ盛り上がれるよね!?」と英詞で歌い始めたのは「Sunny Road」。夏のドライブにピッタリの爽やかな楽曲で、クライマックスで志賀李玖から千田波空斗へと歌い繋ぐボーカルも抜けが良く、続いて山本龍人のリズミカルな高音ボーカルが弾ける様は、まさしくトイポップ感満点だ。