SHUNTOのMCを聞きながら涙を流していたSOTAは「7人が大好きだよー!」と絶叫。「死ぬまで7人で音楽を続けていきます。小学生みたいに突っ走って、いろんな夢を死ぬまで叶え続けたい。最高のBE:FIRSTを輝かせ続けるので、BESTYも存在し続けてください。7人と同じくらい愛してます」
MANATOは「ドームは夢のひとつだったので決まった時は嬉しかった。周りからは『早いね』って言われたけど、これぐらいのスパンでドームに行かなきゃ日高さんがBE:FIRSTを作った意味がないという責任を感じていた。でも、みんながついてきてくれて、この景色を7人で観ることができて悔いないです」と言って、責任を果たせたことに対して安堵の表情を見せた。
RYOKIは「俺は幼い頃から芸能界にいて、ずっと一人で孤独に活動してきました。根拠のない自信も根拠のある自信もあって、自信をつけるためにいろいろな努力をしてきた。俳優としてもアーティストとしても一人で大きな場所に立てると思ってたけど違いました! こんな最高の7人に出会えるなんて想定外だった! こいつらがいなかったら僕はいなかったし、みんながいなかったらここに立ててません。この先が見たい人? ついてこい!」と、気合の入った表情を見せた。
LEOは天を仰いで涙が流れるのを堪えている。言葉を振り絞るようにして「幸せです」と言った後、「仲間がいて日高さんがいて、目の前にBESTYがいて。辛かった日々もあったけど、BE:FIRSTになって、(スタンド席を指差しながら)あの頃あそこに座って見てた夢が今日叶いました。世界一幸せです! 生んでくれてありがとう!」って言って、頭を垂れて高々と右手を上げた。
JUNONも涙で言葉が出ない。「ここに来る前にたまたまオーディションの3次審査の待ち合わせの場所を通った。そこからまさか3年でドームに来れると思ってなかった。BESTYはもちろん、日高さん、BMSGのスタッフ、関係者の皆さんに支えられたおかげです。まだまだ俺らは先に進みます。『それは奇跡だよ』って言う人がいたとしても、こいつらは必然的にここに立ってるって証明して、BESTYを絶対幸せにするからついてきてください!」と言って、深々とおじぎをした。
ドームが感動で包まれる中、「Glorious」が歌われた。作詞を手がけたLEOが〈これ以外なかった 精一杯だったんだ 泥まみれの昨日の僕ら〉と歌うと、SHUNTOが〈何万回泣いて その涙を抱いて 君と見てた夢があった〉と続ける。泥まみれになって涙を抱きながら、夢に向かって本気で切磋琢磨してきたBE:FIRSTだからこそ歌える曲だ。LEOが「最後に7人からの贈り物です! 聴いてください!」と言って、「Message」へ。LEOが「あなたの声をここまで届けてください、せーの!」と号令をかけると、5万人の「ラララ」という歌声が響き、7人が愛おしそうに耳を傾ける。RYOKIが「最高だよ! 受け取ったよ」と伝え、LEOが「世界一幸せだよー!」と叫び、最後はバンドの音に合わせて7人でジャンプをして締め括った。
すべての持ち曲に加え、新曲「Set Sail」も披露した。スクリーンに今日のライブ映像と共にスタッフクレジットやセットリストが流れ、これでフィナーレかと思うと……「M29 Masterplan」という文字が映った。オープニング映像に重なる「すべてはあの時から決まっていたことだったんだ」というMANATOの声。三味線の旋律がオリエンタルなムードを高めるヒップホップチューン「Masterplan」が初披露された。コレオを手がけたのはSOTAとReiNa、作曲はRyosuke Dr.R Sakai。つまり、「Mainstream」と同じ座組だ。大量の桜吹雪が舞う中、メンバーのルーツとメイド・イン・ジャパンであることを大事にしながらも世界に照準を合わせた「Mainstream」の進化系のような意義深い響きを「Masterplan」は放っていた。
