同シングルに収録される「春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」は、
昨年12月20日に発売された
「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム~」の収録曲。
ロシア出身のテクノ界トップDJ Nina Kraviz (ニーナ・クラヴィッツ)が
「春よ、来い」を新しい解釈でアンビエントリミックスをした楽曲。
1999年、2003年、2007年に開催されたコンサート
『シャングリラ』シリーズで、サーカスアーティストを起用し、
ロシアとも縁が深い松任谷由実。世界のビッグパーティで
レジデンスを務め世界で最も美しいDJと
言われるNinaとの奇跡のコラボは、
世界のアンダーグラウンドシーンで大きな話題となった。
テクノが元来持つユニティな世界観が、
このシングルの人と人の繋がりをより強く表現している。
なお、このシングルの収益は、
石川県令和6年能登半島地震災害義援金として石川県に寄付される。
写真:2024年3月17日 石川県河北郡内灘町にて(※提供画像) 画像 2/2
■松任谷由実コメント
何十年も前のこと。初めて訪れた能登の海岸で、
銀色にかがやく群生のアカシアに心を奪われて、
acacia[アカシア]という歌を書いた。芳しい雨が降るようだった。
この地方との不思議な関係が始まった。
わずかな時間を見つけては何度も通い、人に逢った、
風景に逢った、文化に逢った。私の大切な部分をかたちづくった。
自分にとってこんな場所は、世界中探してもどこにもない。
チャリティはどこか腑に落ちないところがあって、
いままで積極的にはやってこなかった。でも、世の中に受け入れられ、
ここまでやって来られたからには、もっと世の中に恩返しすべきと、
最近思うようになった。そんな時にこの能登のこと。運命を感じた。
歌とともにこころを寄せる。それは想いを運び、人を癒すと信じる。
歌をつくり、届ける人間としての信念でもある。
もしかしたら自分だったかもしれない。その想像力が、
人を人にする。この国に生まれたのならなおのこと。
