本⽥は「私は12 歳の時に初めてこの劇場に⽴ったんですけど、加⼊して⼀番最初の夏休みの時には毎⽇ここに通っていて、チーム8 のメンバーと合宿をしながら過ごしていました。ステージに⽴つだけじゃなくて、学校の宿題をやったりとか、ロビーでみんなでお味噌汁を飲んだりとか、⽣活の⼀部を共に過ごした思い⼊れのある場所です。劇場公演に⽴ちたくて、「私を⾒つけて」という想いで健気に頑張っていたんですけど、今⽇は私のために集まってくださったみなさんで埋め尽くされているのがすごく幸せですし、いろんなきっかけで私を好きになってくださった⽅がたくさんいらっしゃると思うんですけど、⼀番伝えたいのは、どんな瞬間でもどんなに形を変えても、私を好きでいてくださって、愛してくださって本当にありがとうございます。10 年間ずっと「AKB48 の本⽥仁美です」と⾃⼰紹介していたのが、明⽇からはAKB48 と名乗れなくなってしまうのはすごく寂しいですし、⼼にポッカリ⽳が空いたような気持ちになるのかなと思うんですが、秋元先⽣が紡ぎ出す世界観の中でメンバーのみんなとパフォーマンスできたことを誇りに、そして元AKB48 として恥じぬように、これからも頑張ります。AKB48 として幕が閉じる瞬間まで、⼤好きなみなさんと⼀緒に過ごせることが幸せです。少しだけ充電期間をいただいて、その後は新たな私をお⾒せできるように頑張ります︕これからもよろしくお願いします︕」と感謝を伝えた。
最後は⾃⾝のセンター曲『どうしても君が好きだ』をフルサイズでパフォーマンス︕
泣き笑いの表情でメンバーとハイタッチをかわしていき、「みんなのことが⼤好きだ〜︕︕」と愛を叫んだ。
このまま終幕に向かうかと思いきや、本⽥は「最後にもう⼀回だけ話してもいいですか︖」と前置きし、再びスピーチへ。
「正直、順⾵満帆な10 年間だったとは⾔えないけれど…」と涙で⾔葉を詰まらせながらも、「本当に楽しかった思い出もたくさんあるんですけど、⼤変だったり⾟い想いをしたこともありました。アイドルという職業はみなさんに元気を与える存在なのに、逆にいつも応援してくださっているみなさんから、いつも励ましてもらっていたところもたくさんあったと思います。ですが、どんな時もどんな私も好きでいてくれて、味⽅でいてくれたみなさんがいたからこそ、今まで本当に想像もできなかった世界をたくさん⾒ることができました。今こうして幸せに卒業を迎えられているのは、いつも応援してくださるみなさんのおかげです。これからも末⻑く、AKB48、そして本⽥仁美をよろしくお願いします︕」と万感の想いを語った。
さらに、韓国語と中国語でもスピーチ。
卒業コンサートでは上⼿く⾔えなかったという中国語にも成功し「ありがとうございます︕もう未練ないです︕(笑)」と満⾯の笑顔を⾒せた。
終始温かいムードに包まれ、涙とたくさんの笑顔で溢れた本⽥の卒業公演。