2014.08.22 公開
X JAPAN Toshl 自伝『洗脳 地獄の12年からの生還』インタビュー

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7月24日、X JAPAN Toshlが自伝『洗脳 地獄の12年からの生還』を発売した。

その本の発売に関してWWSチャンネルはToshlにインタビューを行った。
本を出したきっかけや様々な苦悩した想い、今後の音楽活動について答えてくれた。

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Q1、この本を出そうと思ったきっかけは?

Toshl:きっかけとしてはですね、買い物に行った時にあるショップで音楽が流れていました。
それが主催者(MASAYA)の音楽だったのです。
そこにCDとか彼の本が置いてあったのです。 まだこんな活動やってるのかと思いました。名前を変えて置いてあったものですから。

僕も音楽、CDが入り口にしてそこが洗脳への落とし穴だったものですから、 そこからまた自分と同じ被害者が出るのは良くないと思ったからです。
そこで自分のことをさらけ出してもメッセージを伝えなければならないと感じました。

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自分が無知で何も分からず、ロックだけやってて上りつめていく中で、 社会的なことがよく分からなかったり…
やはり、世の中にはいろんな悪い人がいます。まさかという落とし穴もあります。
自分の心が弱ってる時にすっと、そんな悪質な人間に陥れられてしまったんです。

若い人はもちろん、X JAPANをずっと応援してくれてるファンの皆さんも、
例えばファンの皆さんのお子さんとか、そういう方々が未来について悩んだり、
迷いがある時に周りの家族がサポートしてくれることが重要だと僕は考えます。
この本がそういう役割を少しでも担っていければという思いと、
若い人や子供達が健全に安心して未来に挑戦していけるようなこともメッセージとして伝えていきたいです。

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Q2、MASAYAさんの最初の印象は?

Toshl:一番最初は自信に満ち溢れていてこれからの時代は「癒しの時代」だと、
そして本質的な事業をやってこそ豊かになれるんだと精神に訴えかけるような感じでした。
『自分はいろんなすごい仕事をしてきたけどもいろんな虚しさを感じた。

いまはセミナーと出会ってこんな豊かな事業を出来ているんだ。』と語ってました。
その時期に心が病んでいたということと、一番信頼していた人間(元妻)から勧められたものですから
そこからセミナーを受け、洗脳されていくという流れになりました。

家族とのトラブル、友人とのトラブル、そしてX JAPANでのトラブルが重なりまして、
自分はもう行き場がないという感じでした。その心の隙間に入り込んだのが元妻だったんです。

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Q3、本の中に登場するHIDEさんの最後の言葉に『トシくん、パーッと、パーッと!』」という言葉が印象的ですが、いまHIDEさんに対してメッセージを送るとすればどういう言葉を送りますか?

Toshl:彼はいつも気を使って励ましてくれて、レコーディングの時もいろんな時もそういう存在でありました。
彼が生前後輩からすごく慕われていたし、後輩のミュージシャンたちを可愛がってました。

今回、8月25日に僕のロックライブをやることになったのですけど、X JAPANのギタリストのSUGIZOがメンバーを集めてくれました。
彼もHIDEのあとを継いで、後輩ミュージシャン達の面倒見がいいんですね。

そんなSUGIZOに人として真面目で、才能もあるミュージシャンを紹介してもらったんですが、
そんな若い力と今回一緒にバンドをやることで、僕自身も HIDEが思っていた後輩を育てていくということも始めたいと思っています。

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Q4、9月30日、10月1日とX JAPANの日本公演が控えてますが、いまのお気持ちを教えてください。

Toshl:久しぶりの日本公演になります。 実は前回2010年の日産スタジアムでのライブやその後に続くワールドツアーなど一連のツアーがありましたけど、
その時自分はまだこの本の執筆の前段階で、裁判のために陳述書を書かなければならなかったり、洗脳から脱出して間もない、
精神的にも肉体的にも非常に不安定だった時期のライブでしたので、 単純にライブを楽しむことができないような状態でした。

ところが今回この本を出版したタイミングで、XJAPANもたまたま再始動して、歯車が一気に回り出しました。
今回は、本当に戻ってきたToshlと、XJAPANのメンバーと、
運命共同体であるファンの皆さんと共に、楽しく感動的なライブを創りたいです。




(インタビュー:橋口誠 / 写真:安藤龍之介)

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