2024.01.05 公開
BUCK-TICK、特別な日本武道館公演「バクチク現象-2023-」をレポート!

BUCK-TICK「バクチク現象-2023-」photo:田中聖太郎  画像 1/4

ステージの床をスモークが覆った「夢魔 -The Nightmare」では、まるで彼が目の前に君臨しているかのように、ステージに向けて観客が両手を掲げ、「DIABOLO」では4人がサーカス一座のような佇まいで座長の彼を盛り立てる。

 

 

不在だからこそ、より櫻井敦司というヴォーカリストの輪郭をくっきりと焼き付けられた瞬間だった。

ヤガミのドラムソロから始まったアンコールでは、一曲目の「STEPPERS -PARADE-」を披露した後、これまで表立ってコメントを出していなかったメンバーが一人ずつ今の思いを語った。

樋口は涙で言葉を詰まらせながら、「BUCK-TICKはライブバンドなので、ライブをして成長してきました。そしてみなさんと作ってきたと思っています。あっちゃんは天国に行ってしまいましたが、BUCK-TICKはずっと5人です。これからどんな未来になるかわかりませんが、これからも皆さんとBUCK-TICKを作っていきたいと思います」と語り、
ヤガミは「不良だった弟がこんなに立派なコメントを言うとは思っていませんでした」と少し空気を和ませて、「前代未聞というか、そういう状況になりました。続けていいのか、やめた方がいいのか、いろいろと考えましたが、こういうふうにファンの皆さんがいるので、これからもBUCK-TICKを継続させていただきたいと思います」と続けた。

「今日新しい一歩を踏み出すことができました。不安の中、ここ武道館に足を運んでくださって本当にありがとう。不安だったよね。みんな不安でした。でもパレードはこれからも続きます。もう一度言います、パレードは続きます。この5人で」と星野が語った後、今井が続いた。

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