2023.12.29 公開
最後に披露されたのは自らの想いを真っ直ぐに込めた「I AM」。
目を潤ませながら歌い上げ、コンサートを支えたメンバーたちと一礼すると、彼は笑顔でステージを降りて行った。
その表情からは「ありがとう!でも、まだまだ通過点だぜ!」という心意気が伝わって来た。
それがまた素敵だった。
あらゆる偏見に抗いながら切り拓いた「日本語のロック」は、いつしかカルチャーとしてもビジネスとしても確立された。
新しいジェネレーションからも絶大な支持を受ける彼の名は、この国のロック音楽史のトップに刻まれている。
だが、何より凄くて素晴らしいのは、依然として最高の音を鳴らし、最高の歌を聴かせ、最高のステージを魅せてくれることだ。
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