2023.12.25 公開
だが、次の瞬間には真顔で「We Can Do IT!」がドロップされて客席は沸騰!
危険な色香を振りまく人気ダンスチューンで花道を進みながら、全方位に向けて殺傷力の高いアクションを放ち、メンバー同士で互いの肌をなぞる濃密な振りつけで8号車を興奮の坩堝へと叩き込む。
その中心でニヤリと唇をなぞって8号車を悩殺した2号車カイは、バックダンサーズと軽快にシンクロしながら、ベンチに座ったタカシと「Chill out@JP」をデュエット。
華やかな夜景のネオンをバックに艶っぽい色気を振りまき、ソファやフロアスタンドといった小道具も活用して、大人びた持ち味に似合う小粋な都会のムードで8号車の心を躍らせる。
穏やかにチルアウトした空気感を夜の静けさへと導くように、ここからはアコースティックギターとキーボードの生演奏で、ボーカルの2人がそれぞれソロ歌唱。
まずは11号車のシューヤが、透明感あふれる歌声に切なさ滲ませ、過去の喪失に想いを馳せる「refrain」を熱く歌い上げると、場内からは波のような拍手が湧く。
7号車のタカシは、惑いながら歩んできた自身のリアルな心情を「小さな光」の歌詞に重ねて、緩急あるエモーショナルな歌唱で「もう大丈夫」と微笑み、8号車の胸を濡らした。
共に過去を振り返る物語を備えたバラードで、それぞれ視覚的パフォーマンスに頼らず、歌声だけでオーディエンスの心をガッチリとつかんだ2人。
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