「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年コラボベストアルバム~」を11月29日にリリースする松任谷由実。アルバム収録曲「中央フリーウェイ/YOASOBI cheers 松任谷由実」の制作秘話が公開された。
【写真】時空を超えたハイブリッドコラボを実現させた松任谷由実とYOASOBI(4枚)
「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年コラボベストアルバム」は「新しい過去、懐かしい未来」をコンセプトに、原曲のマルチテープとアーティストがセッションするというテーマで制作された。参加アーティストは松任谷由実自らが選定し、選曲含め、楽曲の方向性も参加アーティストとアイデアを交換しながら作業が進められた。
松任谷由実(※提供画像) 画像 2/4
YOASOBI(※提供画像) 画像 3/4
その中でも異色のハイブリッドコラボとなったのが、YOASOBIの手掛けた「中央フリーウェイ」。松任谷由実とYOASOBIの出会いは、2021年に松任谷由実がパーソナリティを担当するニッポン放送「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」に、Ayaseとikuraがゲスト出演したのがきっかけ。「小説を原作に楽曲を作る」というYOASOBIの制作スタイルに興味を抱いていた松任谷由実。年齢もキャリアも約40年もの差があるアーティスト同士の共演だったが、YOASOBIも松任谷由実の影響を強く受けていることもあり意気投合。今回のコラボに繋がった。
YOASOBIの制作スタイルと今回のコラボアルバムのコンセプトをどの様に組み合わせるか?をやりとりする中で、YOASOBIの提案で「中央フリーウェイ」が候補にあがると、松任谷由実から『すべての事はメッセージ 小説ユーミン』を原作として新たに歌詞を追加するアイデアが浮上(同小説は、2022年50周年を機に発売された、ひとりの少女が荒井由実としてデビューするまでの軌跡を小説化した『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』著・山内マリコ/マガジンハウス)。
この小説を原作にして、YOASOBIとして新たに歌詞とメロディを付け加えた。「中央フリーウェイ」は、1976年発売の荒井由実4作目のアルバム「14番目の月」の収録曲で、『小説ユーミン』は、更にそれ以前の時代が舞台となった小説。どちらもYOASOBIのふたりがこの世に存在しなかった時代をベースにした作品である。