また、1部では稜海が世界征服するとしたら、どうやってやる?と問われ、カイが「軍事力じゃ勝てないから説き伏せる」と、リョウガを偉い人に見立てて「いったん権力を渡してみませんか?」とロールプレイ。2部では火星人が地球に観光に来ました。おもてなしBest3で、カイが大阪のたこ焼きを見てブチ切れる火星人を、リョウガは何本もある脚を同時にマッサージされる様を即興で演じて、頭の回転の速さと瞬発力を証明してみせる。さらに超個人的に無人島に持っていくものBest3ではオーディエンスからもアイディアを募り、筋肉自慢で紅茶も淹れられるからとSDRの後輩であるSUPER★DRAGONの志村玲於の名が挙がると、スタッフも彼の公式プロフィールをモニターに投影。結果、それを眺めたリョウガは「唇セクシーだね。この子にしようか!」とBest1に選んだりと、ファンやスタッフを巻き込んで作り上げるステージに、自然と一体感が高まっていく。
-->2つ目の企画は来場者からの質問に答える『稜海!質問コーナー!』。質問用紙が詰まったボックスから1枚ずつ引いて2人でテンポよく答えていくが、答えたくない質問は容赦なくスルーしたり、わからないことは後ろを向いてスマホで調べたり、質問者やオーディエンスに直に問いかけたりと、ここでもすさまじい自由っぷりを見せる。選ばれた質問は「一番好きなコンビニのおにぎりは?」(回答:カイ→おせきはん、リョウガ→炙りたらこ)といったライトなものから、「あだ名をつけてください」、「アラフォーママにエールを送ってください」等のお願い系までさまざま。「ボイパやって!」という熱いリクエストに応えてカイがボイパを披露すると拍手が湧いたが、リクエスト主が投げやりに付け足していた「リョウガさん、最近どう?」の文字にリョウガは激怒。「別荘持つならどこに持ちたい? カイ君大好き! あ、リョウガさんもね」という質問にも、リョウガは「キミの隣」と答えて、サイコな笑みを浮かべみせた。
そんな嫉妬心をチラつかせながらも「お互いが異性だったら好きになりますか?」という質問にリョウガは「なっちゃう」と答え、「犬と猫どっちが好きですか?」という問いには2人で「せーの」と声を合わせて「犬!」と息ピッタリに返答。長らく稜海コンビとして親しまれてきた2人の絆を垣間見せる。また、東京2部では「今日、夕ご飯は何を食べますか?」という質問で、カイがネギトロ丼の名を挙げると、リョウガが「ネギトロ丼のねぎは葱じゃなく、ねぎ取るから来ている」という豆知識を披露。予定時間をオーバーしているのに気づいての締めくくりでも、「何も生みだしてない時間なんですけど、寝る前になんか楽しかったなと思ってもらえれば。寝る前にネギトロのネギは葱じゃないんだ!と思い返してくれれば十分」とカイが語り、出演者自ら質問ボックスの乗ったテーブルを舞台袖に運んで、SDR初の歌わない、踊らない画期的な試みは幕を閉じた。
ちなみに「次回はいつ?」という質問に、カイは「来年やるんじゃないですか。1月か2月くらいに」と回答。リョウガも「本当にただの自己満の時間。ただ、くっちゃべってるだけ」と謙遜しながら、「これからも続けたい。いろんな場所を回っていきたい」と『稜海しました!』に対する野望を語った。「余裕があれば超特急もチェックして。本命はコッチで!」というカイの言葉がどこまで本気かわからないが、オーディエンスとスタッフありきで共に作り上げるステージのゆるふわならぬゆるハピな空気感は、一度きりで終えてしまうのは惜しいもの。再び稜海と出会える日を、心待ちにしていたい。