2023.10.11 公開
泣いて、笑って、ジャンプして。そして、タオルをかざしフル回転させて。いよいよフィナーレのブチ上げコーナーだ。「一番歌」「バブル」、最後は勿論、「睡蓮花」。
「最後だぜ、暴れて帰ろうぜ!」の呼びかけに振り切れる程の大音量の歓声が応える。クライマックスでは、4人はステージを降りグラウンドを走り、観客ひとりひとりとバイブスを共鳴させる。打ち上げられる花火が、さらに加速度を増していく。行けるところまで行って、まさにみんなでイッちゃって本編は終了した。
熱狂的なアンコールの呼び掛けが続く。それに応えて披露されたのはホーンセクションを含めた大人数のバンドをともなったセッション。まさに「新しい湘南乃風」だ。
圧巻のRockn’Wildなメドレー。ロックンロールに、80年代中盤にジャマイカで誕生したラガマフィン音楽のエッセンスを散りばめる。音楽魂がしっかり伝わる、ノリにノッた演奏だった。
盟友MOOMINがゲスト出演した「応援歌」で改めて20周年を噛み締め、「RealRiders」「Wild Speed」でアンコールは終了した。最後の最後、4人で深く頭を下げて去って行く姿は、実にすがすがしかった。
濃密でドラマティックで、熱くてソウルフルで。あっという間の3時間20分。酷暑の中で汗まみれ・涙まみれになったオーディエンスは、それでも皆一様に力強く輝く笑顔で帰路に向かっていた。
その理由は簡単だ。圧巻のライブパフォーマンスを通じて、彼らの風を感じ続けたのだから。バッテリーチャージ完了!
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