2023.10.10 公開
そしてそこにいた人々全員の、次は何の曲かという高まる期待に応えるかのように演奏されたのは「ブレーメン」。
2006年にウィーンにてオーケストラを導入してレコーディングされた、アルバム「ワルツを踊れ」の代表曲が、この日はバンドのみのアレンジによりグッとソリッドな雰囲気を持って響いてくる。
それに続いた「潮風のアリア」では、旅の情感を約7分にも及ぶ壮大なメロディとリズムで魅せるなど、くるりにしか奏でることのできない音の凄みをまざまざと感じさせてくれる。
「ここでもっくんこと、森信行(Dr)をお迎えしたいと思います!」
と岸田の呼び込みと共に、くるりオリジナルメンバーである森信行が登場。
3人で制作が行われたニューアルバム『感覚は道標』から「In Your Life」、「California coconuts」、そしてツインドラムとなる7人編成で「世界はこのまま変わらない」を披露。
ステージを眺めながら、くるりがどこまでも格好良く、見惚れるしかないと驚かされる。
バンジョーの音が響き、演奏されたのは名曲「リバー」。
曲のリズムに合わせて、周りから溢れる手拍子が、会場の隅から隅まで響き渡る幸福な景色を作り出していた。
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