2023.10.02 公開
『BMSG FES’23』オフィシャルレポート。BMSGの3年間の物語を紡いだフェスの全貌

撮影:石井亜希(田中聖太郎写真事務所)  画像 1/9

『BMSG FES’23』オフィシャルレポート。BMSGの3年間の物語を紡いだフェスの全貌撮影:石井亜希(田中聖太郎写真事務所)  画像 6/9

後半戦はNew Chapterからスタート。そしてMAZZELのステージへとつなげていく。『BMSG FES’22』ではトレーニーとして出演したRANが「7人の大事な仲間とこうやってステージに立てているのも応援してくれているみなさんのおかげです。MAZZELとして帰ってきました!」と告げると、この日まで応援し続けてきたファンから大きな拍手が湧く。1年前は『MISSIONx2』のオーディションに参加している最中だったSEITOとKAIRYUは、『BMSG FES’22』に二人で参加し「来年はあそこに立とう」と悔し涙を堪えながら誓い合っていたそう。そして、10月18日にリリースする最新曲Carnivalを披露し、ストリートダンス出身者の多いMAZZELらしく激しくて迫力あるダンスパフォーマンスで魅せた。

 

BE:FIRSTは、4thシングル『Mainstream』収録SOSのライブ初披露からスタート。Betrayal Gameではミュージックビデオのセットをスクリーンに映し出し、Bye-Good-Byeではパステルカラーがステージを彩る。LEO、JUNON、MANATO、RYUHEIがスタンドマイクで歌うSoftly、RYOKI、SOTASHUNTOが自分の在り方を詰め込んでラップするSpin!、EDMナンバーDon’t Wake Me Up、こちらもライブ初披露となったSalviaなどを織り混ぜて、BE:FIRSTだからこそ生み出せる多種な魅せ方でオーディエンスを誘う。SHUNTOの「BMSGを応援するあなたが、BESTYのあなたが、俺にとっては大切な音楽仲間だと思ってます」という言葉から、Messageのアコースティックバージョンをスクリーンに歌詞を映し出しながら歌い上げたシーンもエモーショナルだった。

『BMSG FES’23』オフィシャルレポート。BMSGの3年間の物語を紡いだフェスの全貌撮影:石井亜希(田中聖太郎写真事務所)  画像 7/9

そして最後のステージを引き受けたのは、SKY-HI。「I’m your Boss SKY-HI」(Crown Clown)と音楽で挨拶し、9人編成のSUPER FLYERSによるダイナミックなサウンドを響かせていく。MISSIONでは途中でMAZZELの8人もジョイン。SKY-HIとメンバーが一人ずつ目を合わせて歌ったり、SEITOと同じ高さでハイキックを見せたりと、全員のポジティブな熱量が爆発したステージだった。そして「ナチュラルボーンラッパー」とSKY-HIが呼ぶRYUKIだけが残って、「ボーイズグループだからこそラッパーがまじで大事なんだよってことを証明してやろうぜ」という言葉から、Novel Core、RYOKI、RYUKI、edhiii boi、TAIKIによるName Tagを披露。さらに寅年生まれのJUNON、LEO、Aile The ShotaにTAKUTOも加わったTiger Style、RUIedhiii boi、TAIKIに特別にKANONとRYUHEIも参加した14th Syndrome、『MISSIONx2』の初期メンバーであるREIKORAN、SEITO、KAIRYUが再集結したOne More Dayと、SKY-HIの楽曲が、BMSGの新たな仲間たちを加えたリミックスで届けられた。

屋内で行われた『BMSG FES’23』は、ステージ上にLEDスクリーンが設置されて、全63曲、映像演出がそれぞれの楽曲の核心を彩った。そんなステージの中で、23人が繰り広げるプロフェッショナルな姿勢と音楽に対する遊び心全開なパフォーマンスから浮かび上がってきたのは、BMSGは常に「音楽ファースト」「クオリティファースト」で楽曲を生み出してきたということ。トレンドを後追いするのではなく自らがトレンドを先導し、大衆を蔑むことないスタンスで、常にオルタナティブな音楽を生み落としながらトップを狙ってきた。そして、SKY-HIが3周年記念のテレビCM内でも語ったように、BMSGは「アーティストの幸せ」を一番大切に音楽ビジネスを回してきた会社だ。それら2つのポリシーを貫きながら、大勢のオーディエンスに人生の喜びを分け与えることに成功している。BMSGが3年間に起こした革命とは、業界における「成功」に辿り着くための方法論だ。

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