音楽的ルーツにおいて共通する部分を持つ、Aile The Shota、MANATO(BE:FIRST)、SOTA(BE:FIRST)が『THE FIRST』の審査内で組んだユニットShowMinorSavageは、『BMSG FES’22』にて、当時の楽曲をブラッシュアップしたNo Cap Navyと新曲Thinkin’ bout youを披露していた。そして今年2月、それらにChaki ZuluプロデュースによるジャージークラブのSUPER ICYを加えて、待望のEPをリリース。今回のステージでは全3曲をパフォーマンスし、ShowMinorSavage特有のスムースな歌とラップやチルいビートでオーディエンスの身体を揺らした。
『THE FIRST』の最終審査でソロアーティストとしての道を提案されたAile The Shotaだが、彼自身の中でBMSGを牽引しようとする想いはますます強くなっている。「今年のフェスで何を提示しようかなと思ったときに新曲を書きました。愛するBMSGという場所で輝くAile The Shotaの音楽、そして僕の存在意義を、新曲に込めました」と語ってから、新曲J-POPSTARを歌い上げる。『BMSG FES’22』では「BMSGを次のステージに連れていくのは俺です」という言葉が飛び出したが、この1年間、Yohji Igarashi、Shin Sakiura、GANMI、dawgssとコラボするなど、BMSGの他のアーティストたちとは異なるベクトルでシーンをまたいでクリエーションを行い、アンダーグラウンドなカルチャーもJ-POPど真ん中へ連れていこうとする動きを見せてきた。J-POPSTARは、昨年の宣言を具現化するために行動を起こしてきたAile The Shotaが、この先のさらなる道標を自ら描くような一曲だ。
Aile The Shotaの出番の最後に繰り広げられたのは、SHUNTO(BE:FIRST)、REIKO、RUI、TAIKIも加わったYOLO。これも『THE FIRST』の審査内で生まれた一曲である。オーディションで出会ったこの5人は、それぞれが自身の才能や個性がもっともいい形で花開く道を選んだ。あれから3年間、自分の道をしっかりと歩み進めてきたからこそ、このステージ上で5人の異なる輝きと笑顔がキラキラと乱反射していた。
『THE FIRST』にてSKY-HIから直筆の誓約書を渡されてオーディション最中に異例のトレーニー契約を結んだRUIと、MAZZELを輩出した『MISSIONx2』の最終審査後にSKY-HIが切望し直々にトレーニー契約を結んだKANONも登場。8月にリリースしたばかりの声では、RUIの透き通る高音とKANONの温もりのある低音、それら2人の声が重なり合った。今年が『BMSG FES』初出演となったKANONも、BMSGに所属する他の22人とはまた違ったボーカリストとしてのポテンシャルを持っていることをBMSGファンに証明した瞬間でもあった。そして、『THE FIRST』出演時から、当時13歳ながら自分の言葉を刻み込むラップで人々を驚かせたTAIKIは、LAのプロデューサートリオ・Bankroll Got Itによるビートに、空手(自身が黒帯保持者でもある)とヒップホップカルチャーへのリスペクトを込めたフレーズを乗せたKARATE KIDを堂々と投下。
