2023.09.30 公開
本作では、息子役の颯太が思い出を振り返りながら、両親の離婚危機をどう切り抜けられるかを描いている。
サッカー選手の父親・ヒデ(袴田吉彦)は全盛期をとうに過ぎており、怪我をした膝をもう一度痛めると歩けなくなるかもしれないことから、母親・ジュン(田中律子)は「サッカー選手を辞めなければ離婚する」と宣告。それでも現役にこだわりたい父親・ヒデには、息子の颯太に見せたい姿と強い想いが秘められていた。
思い出を振り返る中、颯太の両親の結婚エピソードでは郷ひろみの「お嫁サンバ」を、父親がサッカー選手になり初めての挫折を経験するところでは中森明菜の「飾りじゃないのよ 涙は」を、颯太が父親に向けて長年の選手生活を労うシーンではSuperflyの「愛をこめて花束を」など、登場人物の心情やエピソードにあったさまざまな楽曲が披露された。
メンバーからの「クラップ!クラップ!」の呼びかけに、観客はタンバリンを鳴らし、「楽しんでいきましょう!」の呼びかけには大きな歓声で応えた。
公演を重ねるごとに出演者たちのアドリブは増え、何度も観ている人も初見の人も楽しめる作品になった。
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