2023.08.26 公開
「『T-BOLAN LIVE TOUR 2023-2024 SINGLES 〜波紋〜』」にようこそ!やっとみんなの声が聞けるぜ!」と森友は嬉しそうに話し、一階席、二階席に早速のコール&レスポンス。「今夜はシングル曲、全部持ってきたから楽しんでくれ。どうぞ最後までよろしく」と叫ぶと、印象的なイントロと共に曲がスタート。客席はその期待感にどよめきが広がる。
改めてこの曲の浸透度の高さが確認できる瞬間だ。
シングル全曲披露と銘打ったライブにつき説明不要かもしれないが、ここで幾つか曲に纏わるエピソードを説明しておこう。
誰もが生で聴きたい1曲「離したくはない」。発売されてから30年以上が経過しても決して色褪せない日本の音楽史に燦然と輝く名曲(YouTube回転数は3,000万強)だが、この曲が生まれるまで森友はプロデューサーに一度もデモテープを最後まで聴いてもらえない日々が続いた。つまり“ボツ”。「何が違うのか?」明確な応えを出してくれないプロデューサーに「このデモがダメだったら、もう…」そんな思いで「離したくはない」のデモを聴かせると、初めて最後まで聴いてくれた。
プロデューサーからGO!をもらい、溜まりにたまったT-BOLANエネルギーは爆発していく。
5枚目のシングル「じれったい愛」は、当時プロデューサーとの打合せを「じれったい」気持ちで待っていた森友が、会議室のギター1本で急遽デモを作り上げた曲。
この曲は初のシングルチャートベスト10入りし、バンドの勢いそのままの仕上がり、そして結果に繋がっている。
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