BOOWY デビュー35周年プロジェクト8 /7発売!〜かつてTeenagerだった大人たち、そして大人になるTeenagerたちへ〜 30年越しに届けられた真のロックンロールGIGSのWパッケージ!
今回発売された『GIGS CASE OF BOOWY at Kobe』『GIGS CASE OF BOOWY at Yokohama』は、日本ロック史に残る2夜限りの特別なGIGだ。1987年7月31日の神戸ポートピア・ワールド記念ホール、そして同年8月7日の横浜文化体育館での2日間に、"BOOWYのレパートリーをすべて演奏する"というコンセプトの元で行われたライブ。4時間にも及ぶそのパフォーマンスは同年10月5日にビデオで計27曲が発表され、昭和最後のTeenagerたちは、その4本のビデオテープを文字通り擦り切れるほど喰らいついて眺めていた。さらに2001年には、同タイトルにてCDアルバム化され、改めてその底力を魅せつけられたにもかかわらず、35周年のこの夏に更なる真の伝説を魅せつけられることになるとは誰が想像できたであろう。
この二日間のGIGのすべてのが、そのままパッケージされたリアリズムの極みのような音源が、30年を超える時を経て目の前に届けられた奇跡。その音を再生すると、かつて何度もブラウン管を通して眺めたあのGIGの映像が、まざまざと脳裏に浮かび上がる。氷室のスタイリッシュな登場シーン。そして初期の代表曲『MORAL』のイントロでニヤリと見せる笑顔。心地よいフレーズをそつなく奏でつつ、カメラに向かって何度もサービスショットを提供する布袋寅泰。その反面、カメラなど一切気にせずひたすらリズムを紡ぐことに徹する松井常松。そして優しさと包容力がにじみ出た高橋まことのカメラ目線での愛嬌たっぷりのドラムパフォーマンス。
ステージセットの鉄骨の左右両端に氷室と布袋がよじ登る様子など、リマスタリングされたクリアな音源から脳裏に焼き付いた映像が次々と導き出される。「そんなにもあの映像を繰り返し見ていたのか」と思わされるのと同時に、それだけの吸引力があったライブが、かつて存在したことを改めて思い知らされる。
そんな貴重なGIGの音源だが、懐かしむだけに留めるにはあまりにも惜しく、当時の時代背景や彼らのスタンスといった理屈をあれこれ語るより、小難しい批評を読み漁るより、とにかくまずはプレイヤーの再生ボタンを押してみてほしい。きっと感じることは同じはずだ。例えそれを耳にしているのが今のTeenagerであろうと、ロックを忘れかけたかつてのTeenagerであろうとも。
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