ところで、このMaquita Gomezの名前を初めて聞く人がほとんどと思うが、実は、大黒摩季がこの「ラテン家の人々」を繰り広げる際に使う名前で、コロンビア在住の大黒摩季の従姉妹にあたりふだんは弁護士をしているとプロフィールは設定されている。当の本人は、ドレッドヘアに肌を黒くした濃いめのメイク、さらに派手な衣装を纏った、なりきりラティーナに扮してステージに登場する。
さて、ビルボードライブ横浜での結成ライブは、オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORA、JINも加わり、オルケスタ・デ・ラ・ルスがライブ・アレンジした大黒摩季の大ヒット曲「夏が来る」で幕が開ける。ピアノ、ベースに3人のパーカッション、4人のブラスが入る大編成バンドをサポートに強烈なラテン・ビートが展開される。
終わると大黒摩季が退場、オルケスタ・デ・ラ・ルスのステージに。「Salsa Caliente Del Japon」、代表曲「私はピアノ」、「真夏に咲いた花」と続き、NORA, JIN の2人によるパワーみなぎる圧巻のボーカルは、ラテンのライブは初めてという観客をも即座にラテン・ビートの世界へ引きずり込む。
次は、當間ローズが登場。オルケスタ・デ・ラ・ルスのメンバーをサポートに、大黒摩季がプロデュースし配信リリースされた「AZATOI∞RUMBA」を歌う。そして、當間ローズのブレイクのきっかけにもなった婚活サバイバル番組中で使用されたバラード「I fell in love」を独特の甘い声で熱唱、そのラテンの貴公子ぶりに女子の視線を集める。
ここで、いよいよ Maquita Gomez が登場。前述の姿で登場するや、客席も大いに湧き上がる。Maquita Gomez の自己紹介、そしてシャレの効いた遊び心満載のトークに会場も盛り上がり、そのまま「Lie, Lie, Lie」「夏が来る … そして」を披露、オルケスタ・・デ・ラ・ルス、當間ローズとともにラテンのリズムが炸裂するステージが展開される。さらに、会場の熱気そのまま「¡Baila! ¡Baila! ¡Baila!」へ。
そして、ちょうど1年前にオルケスタ・デ・ラ・ルスとともにレコーディングし、最新アルバムに収録した「ら・ら・ら」のサルサver.で、客席と大合唱、真夏のイベントらしい解放感に満ちた会場となった。
そして、、「ラテン家の人々」のテーマソングとして作った「太陽のサルサ☀ 〜 ¡Salsa del sol! 〜」へと続く。最後は、ビールのCMでもお馴染みの「VOLARE」。誰もが知っているメロディとご機嫌なサウンドに客席の興奮も最高潮のまま、90分におよぶステージは終了した。