2017.08.10 公開
MISIA「JAZZという言葉では括れない、“SOUL JAZZ”と名付けた今のサウンドを体感してほしいです」 MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017のファンクラブ限定公演を8月13日(日)放送!

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MISIAが初めてニューヨークの名だたるJAZZプレーヤーたちと豪華コラボレーション。魂と魂がぶつかり合うソウルフルなJAZZツアーより彼女のバースデーでもある7月7日にファンクラブ限定で開催された東京公演の模様をWOWOWにて8月13日(日)独占放送される。
2017年春は、アニメーション映画で声優に初チャレンジするなど、これまでにない側面を見せたとともに、その中で圧倒的な歌唱力を披露したMISIA。そんな彼女が、新たな形でのライヴ「MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017」を開催。 MISIAが挑むSOUL JAZZへの思いや、ライヴ(放送)の見どころについて本人インタビューを行った。

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——まずは、初の試みとなるツアー「MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017」の中で、今までと違うバースデーライヴを開催した感想を教えていただけますか?
MISIA:グローバルな音楽をやりたいという思いが、このアルバムとライヴツアーのスタートでした。初めてのことにもチャレンジしたいという思いもありましたし。自分のバックバンドとではないツアーは初めてのことで。今回はアルバムとライヴの全楽曲のアレンジをしてくれたトランペッターの黒田君と、彼がいつもやっているバンドメンバー。つまり黒田バンドでのツアーだったんです。アルバムの演奏 にも、もちろん彼らは参加してくれています。誕生日に音楽を通じて大切な人と過ごせるのが、私にとっては一番のビッグプレゼント。初めての試みのツアーでもあったので、そのタイミングとバースデーが重なった偶然もとても嬉しかったです。新しいことに挑戦できるって、すごいギフトをいただいているなと思うんです。そういう意味で、たくさんの大きなギフトをいただいた1日になりました。

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——黒田さんとの楽しげなMCからもバンドとのいい関係性が透けて見えました。そもそもは昨年9月の「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」への共演が出発点だそうですね?
MISIA:はい。1日限りのライヴで黒田君ほかバンドメンバーとセッションして感じたのは、それまで私がイメージしていたJAZZ、主にスタンダードなJAZZですが、それだけでは到底測れないJAZZという音楽の奥深さでした。R&BやSOULでも、オーガニックSOULといったJAZZの流れを含んだ音楽が2000年あたりから登場していましたけど、JAZZもどうやら、いろんなジャンルの音楽と混ざったり、プレイヤーも、いろんな音楽を演奏する人たちが出てきていて、同じような流れはずっと感じていました。とても好きだなと。やりたいなと思っていたんですよね。去年、黒田君とライヴをやってみて、「あ、彼はそれをやっている!」と思いました。セッションしていて「ここから面白いことが始まる」と感じたし、とても1日だけでは足りないよってライヴが終わった瞬間に彼には伝えていたんです。

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——すごくいい出会いだったのですね。
MISIA:本当に。私がデビューした約20年前は、SOULやHIP HOPというジャンルは日本の音楽シーンにおいてはまだまだ新しいものでした。活動を続ける中で、少しずつ…今回の黒田君を始め世界で活躍する20代30代とも出会えるようになってきました。しかも、こうして1年も経たずしてツアーを回ったり、アルバムも作ることもできた。それを携えてツアーを回り、7月7日は全7公演中の3日目。実は、初日の名古屋を終えた時に「初日に今回のツアーのベストライヴが出てしまった」と感じて、少し慌てたんです。

——密かにそんな葛藤をしていたなんて。
MISIA:それで黒田君に「この先大丈夫かな?」って話したりしました。2日目の公演もまた最高で(笑)それでまた黒田君に「東京の初日、7月7日どうしよう」と言ってみたんですが、彼は全然心配してなくて(笑)。そして、ついに7月7日を迎えたら…。またベストを更新できたんです。今回のツアーはそんなことの連続でしたね。

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——ライヴでの逸話もあるとか?
MISIA:面白いな、と思ったことがありました。ライヴでは歌が終わってからも、アドリブだったりフェイクを入れたりして、エンディングの長さをあらかじめ決めておかないことがあるんです。ただ、終わりの合図は決めておくんですね。でも、このツアーでは、ある曲では、それを決めてなかった。リハでも、うまく終われてましたし。で、ツアーが始まってから、決めておかなきゃと改めて黒田君に「今まで奇跡的にうまく終われてたけど、合図を決めた方がいいかな?」って相談したんですね。そうしたら、黒田くんが「“奇跡待ち”でええんちゃう?」って。

——MISIAさんはハラハラしたのでは?
MISIA:ちっとも(笑)。むしろ私もワクワクして「やってみたい。やってみよう!」って。お互いの音をちゃんと聴いていれば、いつ終わりたいのかは感じ取れるんです。フェードアウトしていって、突然スパッと終わる曲なので、毎回スリリングで面白かったですね。

——まるでバレリーナのように舞いながらの登場はとても印象的でした。
MISIA:ふふふ。メンバーの前に出るとなんだか回りたくなってしまうみたい(笑)。「BELIEVE」に続く「真夜中のHIDE-AND-SEEK」ではホーンセクションと(ボーカルが)徐々に歌いあっていくんですよ。そして、「陽のあたる場所」という皆さんが知る楽曲でガッと盛り上がる。静から動へのダイナミックな流れになっています。

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——既存曲をJAZZアレンジで歌ってみて、何を感じましたか?
MISIA:セルフカヴァーという言い方もありますが、実際に歌った感覚としてはオリジナルだなって。新たにまた生まれ変わったような感じがしますね。JAZZとタイトルにあるので、スタンダードなJAZZを連想される人も多かったと思うんですね。ですが、「めくばせのブルース」はSOULやゴスペル、ロックの要素も入っていたり、新曲「来るぞスリリング」ではブラジリアン、「MAWARE MAWARE」はアフロビートと、いろんな要素が入っています。ライヴを見ていただければスタンダードなだけではない、広義でのJAZZ・・・、いや、まさに今のサウンドを感じていただけると思います。

——JAZZ自体がとても許容範囲の広い音楽であることを、今回のライブやアルバムで知ってもらえるのはとても意義深いなと。
MISIA:許容範囲というか・・・。私は“JAZZY”なものはやってきたけれど、“JAZZ”という名の下ではやったことがなかったので、黒田くんと音楽をやってみて、すごく教えられることも多かったです。やってみて思ったのは、黒田君をはじめバンドメンバーはスタンダードなJAZZから様々なものを深くしっかりと学んできたミュージシャンばかりで、そういう人たちの手にかかると、どこにでも自由に飛んでいけるんだなということ。基礎知識がありつつ、日々彼らが新しい音楽を実践しているからこそ鳴らせるものなんだと。バンド構成は黒田君たちブラス3人とピアノ・ドラム・ベース、というシンプルなもの。一人一人の音がしっかり聞こえてくるぶん、聞き応えもあると思いますし、歌っている私も、いろんな音に反応しながら歌うことが出来ました。

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——ライヴや生配信は見られなかったという方も、8月13日(日)の放送でじっくり観られますね?
MISIA:夏にぴったりなライヴですから、冷たいビールとか飲みながら観て欲しいですね(笑)かなり気持ちが良いかと。見どころが満載なので、たくさんの方に観ていただきたいですね。今回の放送ではアルバムを聴きこんでから観られますから、ライヴ当日とはまた違った楽しみ方ができると思います。それに、ライヴではアルバムに収録されてないリアレンジ曲も披露していて、その曲もまた聴きどころです! また、吹き替えに初めて挑戦した映画「SING」でスティーヴィー・ワンダーさんの「Don't You Worry 'Bout A Thing」をカヴァーしました。さらに今回のライヴではアレンジを少し変えて歌っていますので、その違いも楽しんでいただけたらと思います。

——ライヴ映像を楽しむためのこだわりは?
MISIA:やはり、音として低音などもちゃんと聴きたいのでテレビにスピーカーをつないでいい音で聴ける環境を整えますね。私自身はテレビに出た経験が少ないので比較はできませんが、届ける側として音響や映像、照明を含めてどんな形で届けられるかはとても気にします。

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——同日、1999年から続いてきたツアーシリーズのファイナルとなる「THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP」も放送されます。そちらの見どころも教えていただけますか?
MISIA:このツアーは、15周年以後の出会いや活動がここにきて実を結んでいるものでもありますし、「THE TOUR OF MISIA」は私の音楽の全てが詰まっているライヴです。バラードからR&B、HIP HOP、ハウス、ダンスミュージック、そしてセッション…さらにはダンサーやドラァグクイーンまでが登場する音楽とスペクタクルなエンタテインメントです。ですから、ベストアルバムを音だけでなく五感を通じて体感するように観ていただければいいのかなって。…正直、カメラって得意じゃないんですが、今回はカメラをまったく意識することなく歌っています。テンションが上がりすぎて、客席で歌ったりもしていて(笑)。そういった予想外な部分も含めて楽しんでいただけると思います。

——では最後に、来年は20周年を迎えるMISIAさんの今後の展開や目標を教えていただけますか?
MISIA: 今回のセッション、本当に楽しかったので、またやりたいですね。20周年に向けてですが、ありきたりな言葉ですが、いい曲を作りたい。ワクワク・ドキドキするものをお届けしていきたいです。


■■■WOWOW番組情報■■■
MISIA SUMMER SOUL JAZZ 2017」
8月13日(日) 夜8:00 [WOWOWライブ]
収録日 : 2017年7月7日 / 収録場所 : 東京 Zepp DiverCity (TOKYO)

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