2017.08.08 公開
のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017

鈴木慶一 のん(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 1/22


今年で10年目を迎えた音楽イベント、WORLD HAPPINESS 2017が8月6日(日)に東京・葛西臨海公演 汐風の広場で開催され15組のアーティストが6時間以上に渡って競演した。

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12:30。オープニング・コールもないところにい岡崎体育登場。かと思うと、爆音のリズムに乗せて大きな身体を揺らせながらの熱演に、会場は一気に岡崎ワールドに。関西弁混じりのMCで客席を笑いに誘いながら、シニカルで毒のある岡崎ワールドに、いつしか聴衆も引き込まれていく。青空の下、堂々のオープニングを飾った。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017岡崎体育(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 2/22
オープニング映像が流れると、ステージにはキュレーターの高橋幸宏といとうせいこうのふたりが登場して開会宣言。この日は広島原爆の日。9000人の観客と共に1分間の黙祷。広い会場が静謐な空気に包まれる。

続いてコトリンゴのステージが静かに始まる。中盤、「この日は8月6日なので心を込めて歌いたいと思います」と言って始まったのは『悲しくてやりきれない』。ワンフレーズ歌ったところで「スペシャル・ゲスト、のんちゃんです」と紹介されたのんが、緊張した面持ちで登場。

この曲はコトリンゴが音楽を担当し、のんが声優を務めた映画『この世界の片隅に』のオープニング曲。コトリンゴ、続いてのんが1コーラスずつを歌い、最後はふたりでデュエット。会場も二人の共演に静かに聴き入る。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017コトリンゴ(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 3/22
のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017コトリンゴ のん(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 4/22
続く宮内優里は、過去に高橋幸宏と共演したこともある、エレクトロニカ界ではキャリアも実績も充分なアーティスト。この頃すでに会場の気温は上昇の一途であったが、海辺に響く電子的な音色が心地よい。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017宮内優里(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 5/22
ここからは気鋭の若手アーティストが2組続く。Nulbarichはソウル、ファンクにアシッド・ジャズのテイストを随所に散りばめ、ブラック感溢れる心地よいグルーヴでグイグイと客席を惹きつけていく。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017Nulbarich(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 6/22
ワーハピは日本一民度の高いフェスだと思います!」と語るのは、関取花。「私の葬式」と「もしも僕に」の2曲を演奏。8月6日というこの日を踏まえた選曲で、暑い太陽が照り続ける中、清涼剤のような澄んだ声を響かせた。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017関取花(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 7/22
DUBFORCEのメンバーとともに登場したのは、キュレーターのいとうせいこう。手練れのメンバーによる超絶プレイ、その音を瞬時にダブ・ミックスするDub Master Xの手腕。そこにかぶるいとうのラップ。最高のステージ。中盤からはスチャダラパーと高木完が合流。

「裏打ちリズムと一緒にやったことないんですけど」と始まったのはタイニー・パンクスの『MONEY』。ラストは「みなさんもよく知ってるこの曲で!」と『今夜はブギーバック』! 会場が揺れる!

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017いとうせいこう(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 8/22
のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017いとうせいこう SDP(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 9/22
クラフトワークをBGMに、大きなメキシカンハットを被ってレフト・ステージにに表れたZOMBIE-CHANG。ラップトップを操作しながら歌うその声は素っ気ないがどこかせつない。ローファイなサウンドに懐かしさを覚える人も多いだろう。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017ZONBIE-CHANG(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 10/22
一方、GLIM SPANKYは60s~70sのロック黄金期を彷彿させる目の覚めるような豪快なサウンドで客席を圧倒。昨年に続く出演だが、その成長ぶりには目を見張るばかり。数多くのイベントやライブで腕を磨いて来た成果によるものだろう。曲も昨年までと較べてよりポップな側面が感じられるようになった。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017GLIM SPANKY(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 11/22
のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017GLIM SPANKY  画像 12/22
ギター1本を携えてレフト・ステージに登場したのは、みうらじゅん。ギターをかき鳴らしながら歌うその姿は、ディランであり、たくろうであり、みうらじゅんである。曲は大マジ。だが、最後は「暑いのでクリスマスの唄を歌います!」とクリスマス曲を歌うところが、みうらじゅんの面目躍如。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017みうらじゅん(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 13/22
まだまだ陽の高い15:55、くるりが登場。「ワールズ・エンド・スーパーノヴァ」のイントロが演奏されるや「オオーッ!』と場内から歓声が上がる。4ピースのシンプルな編成ながら骨太のサウンドを響かせていく。ブラック・テイスト溢れる「琥珀色の街、上海蟹の朝」ではラップも披露し「Liberty & Gravity」で30分のステージを終えた。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017くるり(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 14/22
のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017くるり(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 15/22
竹中直人は、自身ののオリジナル(曲・玉置浩二)からスタート。その渋い低音の声で聴衆を痺れさせ、加えて中学生の頃から慕うという忌野清志郎のカバー『いい事ばかりはありゃしない』で会場を圧倒。同名映画のテーマ曲でもある『サヨナラCOLOR』(スーパーバタードッグ)でしめくくった。

のんが歌手として登場!岡崎体育、くるり、GLIM SPANKYなど豪華出演陣が競演!WORLD HAPPINESS 2017竹中直人(PHOTO:TEAM LIGHTSOME)  画像 16/22
太陽が少しずつ傾きを見せはじめても、汐風の広場はいっこうに気温が下がらない、どころか、電気グルーヴの登場によって、会場はますますヒートアップ! のっけから「こんにちは、イエローマジックオーケストラです」という石野マイクのご挨拶(笑)。

さらには「そして全てのテクノの産みの親、電気グルーヴです」とサンシャイン池崎モードの自己紹介が。矢継ぎ早に送り出されるめくるめく音と映像の洪水に、半ば中毒めいた快感がかけめぐる。

キュレーター高橋幸宏をネタに使った映像演出も彼ららしいサービスか。そしてその音にもっとも素直な反応を示すのは幼い子供たち。リズムに合わせて嬉しそうにピョンピョンはねまわる姿があちらこちらで見られた。

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