続く『UBA UBA』でも、低音の効いたリズムに乗せ、彼らは「叫びな、ほら!!」と観客たちを、熱いビートとパワフルな歌声の虜にしてゆく。魂を熱く騒がせるヒップなダンスミュージックの洗礼を受けたせいだろう、身体が勝手に揺れ動いていた。序盤から、攻め続けるOWVのライブに触れ、熱くなる気持ちを止められない。
ビートを止めることなく、ライブは『Time Jackerz』へ。メンバーたちは、ラップや、煽るような歌声を魅力に。もちろん、アタックの強いビートに乗せ、この場にいる人たちを現実から引き剥がし、熱情した世界へと導き出す。細かいながらも切れ味鋭いダンスも強く目を惹いた。
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この日はJ-WAVEが主催ということからOWVは、ステージの上にラジオ番組用のブースを設置。MCを、ラジオの公開放送風に変えてゆく遊び心がくすぐったい。実際にラジオ番組へ出演した形で、自分たちの紹介をしてきたところはさすがだ。しかも、出演者たちからいただいた質問にも答えてゆく。MAZZELから「好きな食べ物は何ですか?」と質問。「キュウリ」や「焼き肉」と。BALLISTIK BOYZから届いた「尊敬するアーティストは?」に、「BA LLISTIK BOYZ」のみならず、「吉本坂46」や「ダウンタウン」と答えていた。BE:FIRSTからは、「朝、食べたものは?」「好きな屋台は?」の質問。それについて「プロテイン」「キュウリ」「屋台のパイナップルとから揚げ」、「スマートボール」「籤を引くやつ」「りんご飴」など、素直に答えていた。
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続く『Get Away』を、ラジオ番組のリクエスト曲を流す形で届けてきたところも、冴えた演出た。彼らは、この空間に爽やかな夏風を呼び込むように、でも、一緒にパーティーを楽しもうかと誘いかけるように、しっかりと熱を込めた声で歌っていた。「GO! GO!~」と煽るパートでは、観客たちと一体化した景色も作りあげていた。場内中の人たちが無邪気に手を降る様も、ほんと夏のパーティーを楽しんでいる姿そのものだった。
夏曲の『Summer Days』では、メンバーと観客たちが手にしたタオルを大きく振りまわし、夏フェスらしい景色を作りあげていた。気持ちをアゲる楽曲と、メンバーらのテンション高い歌声に誘われ、一緒に頭上高く掲げたタオルを振りまわす。その瞬間瞬間が、忘れたくない思い出に変わっていく。
一度上げたテンションを、OWVはけっして落とすことはない。『What you waitin' for』では、心地好い横ノリのリズムと力強くパワフルな縦ノリのビートを巧みにクロスオーバーしながら、OWV流の祭りの中へとグイグイ引き込んでゆく。アガる気持ちが止まらない。このまま熱狂の虜にしてくれ。そんな気分だ。