2023.07.14 公開
あいみょん、「Live & Documentary Film AIMYON 弾き語りLIVE 2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場」のDolby Atmos先行上映会を東京と大阪で開催

撮影:永峰拓也  画像 1/4

あいみょん、「Live & Documentary Film AIMYON 弾き語りLIVE 2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場」のDolby Atmos先行上映会を東京と大阪で開催撮影:永峰拓也  画像 3/4

映画館でのトークというやや慣れない状況に、「お客さんもちょっと緊張してますよね?でも正直、来るかなと思ってたでしょ?」と客席に話しかけると、「思ってた!」というファンの声援や拍手が返ってくる一幕も。最後の「ドキュメンタリー含め4時間超の映像を見ていただく方にメッセージはありますか?」という質問には、「かなり長くなっておりますので、次の日何も予定がないときに観てください。ゆっくり楽しんでもらえたら嬉しいです」と答えて、大きな拍手に見送られながらあいみょんは会場を後にした。

ここからはライブ映像の上映会がスタート。球場にサイレンが鳴り響き、オーロラビジョンに交流の深い笑福亭鶴瓶の口上が流れ、ブルペンからあいみょんが登場してライブが始まるが、そこから歩いてステージに向かう途中の歓声や、センターステージに上がったときの大きな拍手が上下左右から聴こえてくるのは、まさに球場にいるかのような雰囲気。360度をお客さんが囲んだセンターステージとDolby Atmosの立体音響は相性もよく、1曲目の“憧れてきたんだ”から生々しくもクリアなアコギの音と歌声がグッと迫ってくる。

だんだんと日が落ち、夜の闇に包まれると、あいみょんも話していた通りに場内一面にペンライトが光り、その光景は壮観の一言。上空に月が浮かぶ中、会場中の手拍子が臨場感を伴って響いた“満月の夜なら”などを経て、円形のステージから無数のサーチライトが天に向かって伸びる幻想的な光景に「ワアッ」という歓声が起こり、静かに揺れる無数のペンライトとともに歌われた“裸の心”は、間違いなくライブ前半のハイライトとなった。

インディーズデビュー曲の“貴方解剖純愛歌〜死ね〜”から始まったライブ後半では、西宮時代の葛藤や苦悩が綴られた“tower of the sun”を思わず涙ぐみながら、声を振り絞って歌う姿がこの日を象徴するシーンに。あいみょんの地元や家族に対する想いの強さと、それを温かな拍手で迎え入れたオーディエンスとの強い結びつきとが同時に伝わってくる感動的な名シーンで、まさに映画を見ているような没入感が感じられる場面でもあった。

あいみょん、「Live & Documentary Film AIMYON 弾き語りLIVE 2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場」のDolby Atmos先行上映会を東京と大阪で開催撮影:永峰拓也  画像 4/4

ライブの終盤では場内がスマホのライトできらびやかに埋め尽くされた中、この日のために作られた新曲“サーチライト”が披露され、最後は「この曲があるから私はシンガーソングライターになれるのかなと思えた曲」という“君はロックを聴かない”を、バックスタンドの照明も点灯して明るくなった場内で、手拍子とともに歌い上げて大団円。あいみょんのキャリアの中でも屈指のライブとなった甲子園球場の弾き語りを、特別な音響とともに追体験できる、非常に貴重な機会となった。

テキスト:金子厚武

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