2023.07.01 公開
DOBERMAN INFINITY、音楽ライター・渡辺志保によるオフィシャルインタビュー公開

撮影 キセキミチコ  画像 1/2


―逆に、INC時代のメンバーとは世代も異なるKAZUKIさんはどんな思いで制作に臨んでいましたか?

KAZUKI:BACHLOGICさんに対してはスパルタなイメージがあったので、気合いを入れて挑みました。制作中、「どうやって(メロディを)ハメていこうかな?」と悩んだ曲もあったんですけど、自分が思うままにレコーディングさせてもらって。その後、BACHLOGICさんが楽曲を料理してくれるんですけど、KUBO-Cさんが言う通り、返ってきたものが本当にすごくて。「こういうことなんや!」て肌で実感できました。声の処理とかも、すごいアレンジになって返ってくるんです。
SWAY:めちゃめちゃな米をBACHLOGICさんに渡しても、すごく完璧なチャーハンになって戻ってくる、みたいな(笑)。
P-CHO:そうそう、絶妙な抜き差し加減でね。
KAZUKI:素材さえあれば、しっかり料理してくださるんだなってことが分かりましたね。
―改めて『milestone』を完成させて、また、久しぶりにBACHLOGICとの制作を経たことで得た気づきなどはありますか?
GS:INC.時代は、今とは違う観点で音楽を作っていたんです。「自分たちはこうだ」とか、「これがおもろいやろ?」っていう主張のみでしか音楽を作っていなかった。対して、INFINITYになってからは「これを受け取った人がどう思うんだろう」というところまでを考えて音楽を作るようになった。これって、自分の中では大きな違いなんですよね。こうした変化は成長や進化という言葉に置き換えられるのかもしれないですけど、どちらとも音楽を作るということには変わりがない。だからこそ、どっちかしかやらないっていう考え方はナンセンスだなって改めて感じさせてもらいました。自分たち自身で音楽を楽しむことが原点にならないといけないのに、いつしか誰かのための音楽にしていたのかな、と。この『milestone』は、インフィニティの歴史において必要な作品だったんじゃないかな。


―昨年は『LOST+FOUND』のリリースに伴う大規模なツアーあり、先日はファンクラブ限定のライブハウスツアーを終えたばかり。コロナ禍以降、ファンの方とコミュニケーションを図る機会も増えたと思うのですが、リフレッシュした気持ちなどはありますか?

SWAY:色々と大変ではありましたけど、改めてあの時間があったからこそ、気づかせてもらえるものもたくさんあったんだと感じています。こうやって、ようやく前の状態に戻りつつあるからこそ言えることだと思うんですけどね。これからまたまたツアーが始まるんですけど、声出しできるっていうことが、すごく楽しみなんですよ。
KAZUKI:僕らも遠い距離感に慣れてしまっていたところもあったので、改めて、久しぶりのライブハウスの距離感とか、MC の時にリアクションが返ってくるとか、そうしたやり取りがすごく楽しかったですね。ソロ・アルバムのリリースイベントでもすごい近い距離でコミュニケーション取れましたし。本当に当たり前のことですけど、その当たり前なことがしばらくやれてなかったんで、幸せを感じました。この新鮮さとかありがたみを忘れずにいきたいですね。

・リリース情報
DOBERMAN IFINITY
Digital EP「milestone」
2023.6.23(金) 00:00〜配信開始

【Streaming & Download】
https://ldh.lnk.to/D.I_milestone

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