2023.07.01 公開
DOBERMAN INFINITY、音楽ライター・渡辺志保によるオフィシャルインタビュー公開

撮影 キセキミチコ  画像 1/2

P-CHO:最初、自分がBACHLOGICに連絡させてもらって。そうしたら、「じゃあ、やろうか」と返してくれたんです。その後に「ビートのストックを一式送るわ」ってバーンと送ってもらったんですよ。
KAZUKI:懐かしい。みんなでスタジオで聴きましたよね。
P-CHO:でも、そのすぐ後にコロナ禍になってしまって、BACHLOGICとの制作は保留みたい形になってしまった。BACHLOGICも「焦らんでいいやん」長い目で見てくれていたので、まずはコロナ禍を乗り越えた時間を表現した作品、ということでアルバム『LOST+FOUND』を大切にしつつ、『LOST〜』を作り終えてから、改めて取り掛かったんです。


ー「Where we go」のリリックには、"スイッチ入れたオーディオ / INC時代を爆音で〜真夜中あの人にビートをオーダー"という描写があります。実際に、そんな感じで連絡を取った?

P-CHO:リリックの「INC時代を爆音で」という箇所に繋がるんですけど、やっぱり20年以上音楽をやっていて、そのライブラリの中にBACHLOGICと作った音楽が残っているということは、自分のキャリアの中でもすごく大きいことなんです。あのときの音楽は今でも聴き返しますし、やっぱりBACHLOGICと作る音楽っていいな、と感じる。なので、最初にBACHLOGICには自分の思いをそのまま伝えました。「真夜中」と言っても正確には11時半くらいだったんですけど(笑)。


―INC.時代から時間とキャリアを経て、2023年にDOBERMAN INFINITYのメンバーとしてBACHLOGICさんとともに曲を作るということに関して、感慨深さはありましたか?


KUBO-C:結構前から、「一緒にまたやりたいな」っていう気持ちはあったんです。『LOST〜』もリリースして、これでちゃんとBACHLOGICとの制作に取り組めるぞって時は、みんなもそうだし、僕もテンションが上がって。EPが形になって完成していくにつれてすごく嬉しくて。自分たちで一回、曲を完成させたものをBACHLOGICに送ると、BACHLOGICがさらに完成形にして返してくれるんですよ。その仕上がり具合はヤバかったですね。P-CHOから連絡が来て、飲みに行かされたくらい(笑)。INC.のときのあの感じを、INFINITYでもう一度出来るってことがすごいな、と。それこそ感慨深いですよね。。
GS:BACHLOGICは、自分たちが音楽を始めたときに一緒に走り出した人ですし、当時、DORBERMAN INC.が駆け上がっていけたのは彼の大きな力があったからこそ、ということは声を大にして言いたい部分でもある。でも、だからこそ自分の中にハードルが出来てしまっていたんです。あの頃INC.としてラップしていたような新鮮さやセンセーショナルさを今の自分が出せるか?って。でも、実際に制作してからは自分が思っていたプレッシャーとかは全くなかったですね。INC.時代の気持ちそのまま、というよりも、SWAYやKAZUKIも一緒に、INFINIATYのメンバーとして共に制作できたのはよかったです。改めて自分のヒップホップ熱というか、そういう初心に戻ることができた作品になったなと思います。

DOBERMAN INFINITY、音楽ライター・渡辺志保によるオフィシャルインタビュー公開撮影 キセキミチコ  画像 2/2

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