MAKIDAIの声を合図に、DJブースやスクリーンに炎が映し出されると、『HiGH & LOW THE MOVIE』の主題歌としても人気の高い「HIGHER GROUND feat. Dimitri Vegas & Like Mike」(EXILE TRIBE)を投下。同作で雨宮兄弟の兄・雅貴を演じたEXILE TAKAHIROも名台詞「お兄ちゃんの話を聞きなさい!」をシャウトし、場内のボルテージを高めていく。MCでは、そんなシャウトがお気に入りになってしまったMAKIDAIが「お兄ちゃんの話をぉ〜!?」「聞きなさ〜い!」という斬新なコール&レスポンスを展開し、「ぴけし隊ならではの瞬発力!」と、観客のノリの良さを大絶賛。ようやくマイクを握ったDARUMAは、PKCZ®が感謝を伝えるための感謝祭なのに、自分たち以上の感謝をぴけし隊からもらっていると述べつつ、「最高です!」と絶叫。現在、GENERATIONSの一員としてデビュー10周年ツアーを行っている、アイデアマンの白濱は「こんなライブってできるんだ! っていう新たな発見がありました」と声を弾ませた。
PKCZ®(※提供写真) 画像 6/7
トーク面でも繋ぎ上手なところを見せた3人は、【DJ TIME】でも三者三様のプレイスタイルでフロアを沸かせた。トップバッターのMAKIDAIは、EXILE「Choo Choo TRAIN」のイントロから、SWAYのシャウトで加速した「DJ MAKIDAI feat.GENERATIONS from EXILE TRIBE & SWAYの「Organ Donor ~OFF DA HOOK~」や三代目JSB「J.S.B. DREAM」で熱狂に導いていく。DARUMAは、PKCZ®のオリジナル曲「ROAM AROUND feat. GENERATIONS from EXILE TRIBE」で助走をつけてから、DOBERMAN INFINITY「JUMP AROUND ∞」のイントロをサンプリングし、観客と共にジャンプ。それでも「もっとできる気がする!」と納得いかない様子で、しゃがんでからのジャンプを求めると、ぴけし隊はダイナミックなジャンプでメンバーへの愛を表現。その後も、DARUMAの絶妙なさじ加減でボリュームが変わるサウンドに合わせて、時に弱々しく時に力強く「HEY!」を叫んだ。続く白濱のターンでは、学校のチャイムが鳴り響く中、「夢のような課外授業に連れて行きます」と語りかけ、単独ライブのために作ってきたという「T.O.K.Y.O.(ALAN Remix)」を披露。ここでは新たな試みが用意されており、場内の照明を全て落とし、音に身を委ねるという新感覚の音楽体験を届けた。白濱が紡ぐ音を全身に浴びて、ただひたすらビートに突き上げられる不思議なひととき。感覚が研ぎ澄まされたブレイクから一転、一斉に照明が点くと、あらゆる情報が急激に飛び込んできて、世界はより鮮やかな光を放った。さらに【DJ TIME】の後には、「Gekka Bijin」「HARD LUCK MADNESS」という新曲2曲をプレゼント。初見の観客が多いとは思えないほど、自然とリズムを刻む手拍子がPKCZ®を温かく包み込んだのだった。
本編終盤に待ち受けていたのは【THROW BACK ZONE】。「今、世界で一番ホットな場所はどこですか!?」という白濱の煽りにDARUMAが「Right here!」と答えると、『HiGH&LOW』シリーズの挿入歌『MIGHTY WARRIORS (ALBUM Ver) feat. Afrojack,CRAZYBOY,ANARCHY,SWAY,MIGHTY CROWN (MASTA SIMON&SAMI-T)』と、三代目JSBの「Feel So Alive」を立て続けに披露した。EXILE THE SECONDの「GOING CRAZY」では、3人が「Choo Choo TRAIN」さながらのロールダンスをしながら、豪快にタオルを回す場面も。タオルを回すにあたって、持ち手を固く結びすぎて解けなくなってしまったMAKIDAIと、それを優しく解いてあげるDARUMAのやりとりには、ほのぼのとしたムードが漂っていた。きっとそこが、彼らが多くの人から愛される理由なのだろう。SNSを見ると、撮影タイムでぴけし隊が撮影した写真にも、自然体で楽しむ3人の姿が収められていた。
撮影後のMCでは、PKCZ®がJR東日本「FUN!TOKYO!」応援隊長に任命されたことを受けて、MAKIDAIが東京の名所を紹介する流れに。だが、渋谷や浅草の良いところを語るたびに、白濱からLDHアーティストの第二の地元・中目黒を激推しされ、MAKIDAIもタジタジに。最終的には、「上京してもう今年で15年経つんですけど、僕は中目黒が好きなんですよ! 中目黒中目黒中目黒ぉ!」と叫ぶ白濱に、MAKIDAIが「もういいじゃん!」と言い返し、「もういいじゃん」に突入した。それだけでも爆笑必至なのに、ふと気づくとDARUMAも、同曲のMVで白濱が被っていたマッシュルームヘアに変身しており、前向きな歌声を響かせる白濱と、サラサラのキノコヘアをなびかせるDARUMAが、交互に視線を奪っていく。MAKIDAIの「かいほぉ〜お!」コール&レスポンスから始まったのは、「もういいじゃん」と同じく、白濱が作詞(JAY'EDと共作)を手掛けた「煩悩解放運動」。今市隆二やJAY'ED、DJ DARUMAが作詞に参加したラストナンバー「Gravity」では、スマホのライトで星の光を演出した。しかし、やはりそれで終わらないのがPKCZ®。幻想的に感じたのは一瞬で、白濱が歌いながら枕を持ってくると、ライブは意外な方向へ。ステージ上で横になったり、枕を振ったりと、前代未聞のパフォーマンスに笑顔が溢れる中、何でもありの本編が終了した。
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アンコールで再び登場した3人は、最後の力を振り絞って本邦初公開の「PLAY THAT(ALAN Ver)」を披露。本来、ØMIやCrystal Kayが分担しているパートを1人で歌いこなす白濱に、ボーカルとしてのプライドを感じる一方で、長年PKCZ®の音楽を止めずに走り続けてきたMAKIDAIとDARUMAの顔には、ここからますます楽しくなるであろう新生PKCZ®に対する期待が輝いている。DARUMAも先のMCで言っていたが、「『PKCZ®感謝祭』、楽しかったですか!?」と呼びかけたMAKIDAI自身が、ぴけし隊以上にたくさんの感謝をもらったようだ。最後は一列に並び、フロアに向かって深々と一礼。メンバーがどれだけ感謝を伝えても、彼らを求める声は止むことを知らず、3人が颯爽とステージを去った後も、心地よい残響と熱がぴけし隊とPKCZ®を繋いでいた。
・最新リリース情報
3月25日(土)配信リリース
PKCZ®︎「Gravity」(LDH Records)
WORDS:JAY’ED/ Chaki Zulu/ RYUJI IMAICHI/ DJ DARUMA
MUSIC:Chaki Zulu/ JAY’ED
【配信リンクファイア】
https://ldh.lnk.to/gravity