 円神<円神 Live Tour 2023 -GATE->(C)WWSチャンネル  画像 3/5
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「Addicted」では振りの緩急により色気を香らせ、「Perfect Step」では一気にギアを踏みこんでラストスパート。「TREASURE」に突入したメンバーは、タオルを取り出して軽快にクルクルと振り回す。会場で煌めくサイリウムもタオルに呼応しながらキラキラと光りの輪を描き、虹のようにフロアを彩っていた。曲の最後にはメンバーがパフォーマンス中に使っていたタオルを客席に向かって投げるサプライズも。A.rikのタオルがステージ後方に飛んでしまうハプニングもあったが、そんな光景も微笑ましく、オーディエンスに笑顔を運ぶ。ラストには1stアルバム『O』の表題曲である「Perfect Circle」を披露。胸を叩く振りは勇ましく、ユニゾンで重なる声は凛々しく響く。円神の楽曲タイトルや彼らに纏わるワードが散りばめられたナンバーで結び、本編を締めくくったのだった。
アンコールでは、ツアーTシャツに着替えて再登場。「Home」を歌い踊る姿は穏やかでたくましく、「連れていくよ」という志を感じさせる。メンバーが手を左右に振るのとリンクして会場も揺れ動き、最終的には中本の先導によってシンガロンが巻き起こった。
MCで瀧澤は感極まりながら、心中にしまいこんでいた想いをポロポロとこぼした。「この9人が3年間やってきたのも、すべてが楽しい思い出だったわけではなくて。辛かったり悔しかったり苦しかったり悩んだり喧嘩したり、全然ありました。むしろ、そっちのほうが多かったです。でも、こんなすてきな景色が見られるなら気持ちのどこかで「諦めちゃダメだ」って思えるんです」と。その言葉は震えながらも真っすぐで、ブレない情熱を感じさせる。そして「僕らの決意を歌った曲です」と宣言し、「We Go」を連れてきた。個々のスペースを広めにとったポジショニングは、ひとりひとりが唯一無二の個人として自分の足で立っている様を描いているよう。途中で胸がいっぱいになり中本が歌えなくなってしまった場面では、隣にいた山田がそっと寄り添っていた。最後には、観客席を隅々まで回りながら「ENJIN」をパフォーマンス。目の前のMU3Eにきちんと目を合わせ、愛と感謝を身振り手振りで精一杯に伝えていく。持てるすべてを注ぎこみ、嘘のない想いを届けたのだった。Wアンコールでは9月13日にリリースされる「Dreamland」を初披露。大団円のなか、『円神 Live Tour 2023 -GATE-』の幕を下ろした。
結成4年目に突入し、本格的に第2章へ足を踏み入れた円神。彼らのスタンスは「ついてきてください」でもなければ「ついてこい」でもない。優しくて力強い「連れていくよ」なのだと証明したライブだったように思う。少しだけ前を歩き、そっと手を引っ張りながら、煌めく未来へ向かって9人は進んでいくのだ。メリーゴーランドにより誘われたゲートの先には、いったいどんなドリームランドが広がっているのか。今後の彼らが綴っていく希望のストーリーが、今から楽しみでならない。
レポート:坂井彩花
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