メンバーのエモくメロウな歌声から幕を開けたのが、『OZ』。この曲では、彼らの表情豊かな歌声の色をいろいろ感じられるのが嬉しい。動きを一つにしたパフォーマンスも魅力的だ。楽曲が進むごとにリズムが躍動、それに合わせて気持ちも弾みだす。客席中の人たちが、手拍子をしながらも、舞台の上に熱い視線を送っていた気持ちもわかる。甘い表情で歌い踊る彼らの表情を、一瞬でも見逃したくない。

BUDDiiSは最後に、クールにせまるように『The One』を歌い踊りだした。凛々しい姿は、ほんの一瞬、その後は、とてもフレンドリーな姿を見せながら、観客たちと同じ目線で甘い関係を続けようと嬉しい誘いをかけていた。ときに大人びた姿で。ときには、同じ目線で寄り添う彼ら。手が届かなさそうで、でも、手が届きそうな、その身近さに狂喜してしまうのも、すごくわかる。

（文：長澤智典）