雨のパレード<SAMURAI SONIC vol.4>(※提供写真) 画像 4/6
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ふたたびリズムに熱を与えながら『Halleluyah!!』を歌い奏でだす。演奏が進むごとにソウルフルなグルーブが大きく広がる。ゆったりとした大らかなグルーヴの海の上で、福永浩平の歌声が、波間でゆったり漂うように響いていた。その歌には、深い思いが詰め込まれている。彼の歌う主人公の切ない心模様を知るほどに、その心に手を伸ばしたくなる。つかんだ手を手元に引き寄せ、優しくハグを交わしたい。そんな気分でこの歌に触れていた。
ライブも終盤へ、雨のパレードは『morinig』を歌い奏でながら、フロア中の人たちを温かい歌声と演奏でそっと抱きしめてくれた。今は、毛布でくるんだような暖かな音楽に包まれ、微睡みを覚えていたい。営倉か進むごと、ゆっくりと微睡みに落ちてゆく。その歌声と演奏に同化したくて,心が解けていく・・・。
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最後に雨のパレードは『Tokyo』を演奏。この空間に改めて熱を加えながら、優しくステップを踏みならし、一緒にダンスを踊ろうよと彼らは誘いをかけていた。その誘いを受け、フロア中の人たちが心地好く身体を揺らし、この場に生まれたロマンティックなこの時間を、彼らと共に楽しんでいた。
(文:長澤智典)
【SAMURAI SONIC vol.4】
「SAMURAI SONIC」は『打ち鳴らせ、魂動(こどう)』をコンセプトに、2021年11月に東京・立川ステージガーデンにて初めて開催され、今回で4度目の開催となる。今回はDJダイノジ、climbgrow、MONKEY MAJIK、TRiDENT、雨のパレード、そこに鳴るの6組が出演した。