2023.02.21 公開
「希望のうた」のパフォーマンスは印象的だった。ダンサーによる群舞、圧倒的な規模のバンド、そして MISIA。⼀⼈ひとりがそれぞれに存在しながら、想いをひとつに寄り合わせていく。その姿がそのまま⾳楽として表現されていた。⽬の前にある奇跡のような⾳楽は決して偶然が重なり合ったものではなく、現実の我々の世界でも私たちの⼒次第で、奇跡のような出来事を紡ぎ出すことができるのだと、勇気づけてくれているように思えた。MISIAの歌声に導かれるように次曲の「MAWARE MAWARE」のコーラスをオーディエンスが合わせていく。そこに確かに希望が⾒えた瞬間だった。本編ラストは「あなたにスマイル」。 MISIA の歌を、⾳楽を届けたいという想い、それを⼀⼈でも多くの⼈と分かち合いたいという想いに溢れたライヴだった。そしてそれは、決して⼀⼈では実現できないのだということを改めて思い知らされた。
アンコールはオーディエンスの⼤きなウェーブからスタート。⾞椅⼦ダンサーのかんばらけんた、みゅうが参加して「おはようユニバース」を、そしてデビュー曲の「つつみ込むように…」では菅原⼩春と辻本知彦が情熱的なダンスを披露。「まだファイナルじゃないんだけどね」と MISIA が笑って⾔うように、とにかく最初から最後まで圧巻のステージが繰り広げられた。ラストは「アイノカタチ」でこの⽇のライヴを終えた。デビュー25 周年記念ライヴで灯した希望の光の照らす未来が、MISIA の歌声の先に確かに⾒えたような気がした。
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