「ネバーエンドロール」で始まったアンコールでは、ステージにハンディカメラを招き、観測者たちをバックに7人ではしゃぎ合う場面も。そこから数年前、先輩のライブを観に来て「絶対に7人でここに立とうと決めた」(長野)という夢のステージを叶えた今の心境を、それぞれに吐露していく。まずは大倉が「BATTLE STREET時代の曲もやれて、7人で活動してきた歴史を振り返ることができて、とても楽しかったです。ココで止まらず、どんどん夢に向かって突き進んでいきます」と宣言。吉澤はライブ活動を開始して以来、マスク生活が続いていることに触れ「マスクがあっても皆さんの笑顔、ホントに届くんですよ! これからも皆さんの笑顔を大切に活動していけたらいいな。笑い合って生きていきましょう」と微笑む。BATTLE STREET時代のリリースイベントでは後ろが空いているのが悔しかったと意外な負けん気を見せ、「ここに立てたのは皆さんのおかげだけど、僕たちは僕たちで少しは成長したんじゃないかなって」と茶目っ気たっぷりに胸を張ったのは小泉。去年げんじぶのステージになかなか立てなかった杢代は「こうして7人でパフォーマンスできることを幸せに思っています。今年は7人で立つ機会も増えるので、またぜひ会いに来てください」と真摯に伝えた。「皆さんの支えがあって今の僕たちがいます。皆さんの人生にとって今日が最高の1日であったらいいな」と話した桜木に続き、武藤は「原因は自分にある。”という言葉を胸に持って、ここまで来ました。でも、原因は君にもあったんで、それぞれの人生を原因は自分にある。”いう言葉を持って歩んでほしいと思います」とサジェスト。最後に長野は「もっと大きな景色が見えてきた」と頼もしく告げ、「いつも元気やパワーをくれてありがとうございます。これからもよろしく。大好きです」と観測者にシンプルに愛を伝えた。
原因は自分にある。(photo by カメラマン:米山三郎、冨田望) 画像 8/9
そして「この曲がもっともっと似合う僕たちになれるように、メンバー7人と観測者の皆さんで前へ前へと共に進んでいきましょう。ここにいる君も、画面の前の君も、みんな大好きだよ!」と贈られたラストソングは「桜Ground」。満開の桜が舞うLEDモニターの下で君と”前に進んでいきたいと声をそろえて歌い上げるポップかつ力強いナンバーは、そのまま原因は自分にある。と観測者との約束の歌でもある。最後はキャノンの3連射で飛んだピンクの銀テープで桜色に染まったステージから、7人で手をつなぎ「今日は本当に本当に……ありがとうございました!」とオフマイクで挨拶。名残惜しげに客席の端から端まで手を振って、夢のステージは記念すべき通過点となって幕を閉じた。
CSテレ朝チャンネル1にて生中継されていた今回の公演は、3月26日に完全版がオンエアされることも決定。常識を覆す鮮烈なエンターテインメントを、ライブに参加した人も見逃した人も改めて画面越しに目撃してほしい。さらにアンコールのMCでは、初のホールツアー開催も告知。7月19~21日のLINE CUBE SHIBUYAを皮切りに、福岡、愛知、大阪と8月にかけて4大都市を回るツアーは、もちろん彼ら史上最大級のものだ。『原因は自分にある。LIVE TOUR 2023-G=φ-』(読み:ジーイコール)というツアータイトルはアルバムタイトル『無限の終わり』にもリンクしたもので、原因は自分にある。というグループの無限の可能性を示唆している。そして終演後に流れた映像では11.5”という謎の数字が。その詳細は一切明かされていないが、常に予想を裏切り期待に応える彼らのこと、発表の暁には観測者を歓喜させてくれるに違いない。
「2023年、ここからが原因は自分にある。スタートです!」とアンコールで杢代が宣言した通り、げんじぶの2023年は始まったばかり。その一挙手一投足を見逃さず、次なるフェーズでの飛躍を見届けたい。
(ライター:清水素子)
原因は自分にある。(photo by カメラマン:米山三郎、冨田望) 画像 9/9
