2023.01.17 公開
【ライブレポート】[Alexandros]、COUNTDOWN JAPAN 22/23(カウントダウン・ジャパン)で、エナジーに満ちた歌声を演奏に乗せて届ける

[Alexandros](写真提供:COUNTDOWN JAPAN 22/23)  画像 1/10

2022年12月28日(水)・29日(木)・30日(金)・31日(土) の4日間、千葉・幕張メッセ国際展示場1〜8ホール・イベントホールにて「COUNTDOWN JAPAN 22/23」が開催された。場内では新型コロナウイルス対策が施され、 人と人との間隔を保った上でのスタンディング形式でライブステージが作られている。初日となった28日(水)のEARTH STAGEに[Alexandros]が出演した。

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今の季節へ寄り添うように、[Alexandros]のライブは『SNOW SOUND』から幕を開けた。とてもハートフルな、でも,エモさも覚える楽曲だ。演奏が進むごと、少しずつ心が熱をまといだす。一気に気持ちを爆発させるのもライブならではの楽しみだが、少しずつ気持ちと身体に熱がまとわりだす感覚も心地好く気分をあげてゆく。次第に心が赤らんでゆく感覚を覚えていた。だから、フロア中の人たちが歌声と演奏に合わせて心地良さそうに手を揺らしていたのかも知れない。

ライブは、『Kick&Spin』の演奏をきっかけに大きく表情を塗り替えだす。けっして激しく駆けるわけではない。むしろ、心の内側に溜め込んだ思いが熱をもって膨らみだすような感覚だ。次第に激しさを増す演奏。おおらかな歌声と熱を抱いた演奏がクロスオーバーしてゆく感覚も心地好い。いつしか『Kick&Spin』は、大きく唸りだしていた。その熱に浮かされ、フロア中の人たちも飛び跳ねていた。

熱を抱いた、とてもスリリングな楽曲だ。疾走する曲へ沸き立つ気持ちを乗せ、巧みに操りながら、川上洋平は言葉を突き刺すように『無心拍数』を歌っていた。歌声と演奏がバトルするように絡み合い、途轍もなくエモい躍動を描き出す。その熱がフロア中にも伝播。後半、観客たちも心の中で「アーオーエーオー」と叫んでいた。いや、メンバーらの声に合わせ、掛け合いたい熱い気持ちになっていた。

スクリームしたようなエレクトロなノイズ音がフロア中に響き渡る。とてもデンジャラスなムードを抱いたロックンロールナンバー『Girl A』が炸裂。[Alexandros]流のダンスロックに乗せ、フロア中の人たちが騒ぎだす。ダウナーな表情を抱いた楽曲は、サビで一気にエモさを増し、心地好く駆け上がりだす。緊張感を抱きながらも駆け上がる歌と演奏が、大きなうねりを持った楽曲へと進化。その熱に巻き込まれた人たちが、フロア中で心地好く跳ね続けていた。

続く『we are still kids & stray cats』でも、重い衝動と熱を持って楽曲はアガり続ける。感情のストッパーを壊した川上洋平は、舞台の上で寝転がりながら歌う姿も見せていた。途中、川上洋平の声に合わせ、観客たちがしゃがんで一斉に飛び跳ねる場面も登場。「踊り狂えー!!」の声が嬉しい。沸き立つ衝動を抑えられないのなら、心のままに飛び跳ね、踊り狂ってしまえばいい。

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終盤へ入る前に、川上洋平は2022年を振り返る歌として『12/26以降の年末ソング』を歌唱。そのうえで突きつけだのが、とてもスリリングな衝撃を与えた『Baby's Alright』。バーストした演奏が、気持ちが破裂する勢いで歌をぶつける声が、熱い衝撃をなって身体を突き刺す。すさまじいエナジーを、同じように熱にしてぶつけ返さないことには、ここにいる意味がない。さぁ、もっともっと熱くなってしまおうか。

最後に[Alexandros]は、『閃光』をエモーショナルに歌い奏でていた。沸き立つ熱い衝動と共にここへ新しい世界を紡ぎだすように、彼らは強烈な熱を満載した楽曲を響かせ、この空間を熱く染め上げていった。川上洋平は歌っていた「一筋の光」と。[Alexandros]は、悲しみや弱さを肯定したうえで光を授けてくれる。だから、エナジーに満ちたその歌声や演奏をつかみたくて、たくさんの人たちが舞台へ向かって大きく手を伸ばし、身体を揺さぶり続けていた。


(文:長澤智典)


COUNTDOWN JAPAN 22/23
今回のCOUNTDOWN JAPANは例年よりも動員数を減らし、EARTH STAGE、GALAXY STAGE、COSMO STAGEの3ステージで開催。また、3年ぶりにカウントダウンアクトが復活し、年越しを行う。ライブエリアは感染症対策を取った上でスタンディングとし、ステージ前方のエリアはアクトごとの事前抽選制となる。

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