12月23、24日、Veats SHIBUYAにて、ツアー『RESISTANCE~君がいる世界~』のファイナルを迎えたPsycho le Cému。聖なる夜にファンとの絆を確かめ合った彼らは、2023年の新たな目標を力強く宣言した。2022年末現在の彼ら、そんな彼らが見つめる先を、このライヴレポートから知ってほしい。
【写真】ツアーファイナルで2023年の新たな目標を力強く宣言したPsycho le Cému(6枚)
彼らが見据える2023年が明らかになったのは、24日のアンコールの後だった。2023年一年間分のスケジュールが発表されたのだ。ツアーファイナルで次のライヴやツアーを発表するのは定石だが、一年間分ともなれば異例だろう。ファンも喜びつつ、情報量の多さに驚きを隠せない。けれども、そこにはPsycho le Cémuの2023年に賭ける熱い思いがあった。
声出し解禁のライヴなどを経て、5月から始まる全国ツアーのファイナルは12月15日。会場であるZepp Shinjukuをフルキャパでソールドアウトさせたい、とDAISHIははっきりと口にした。彼らがずっと追いかけてきたあの夢の舞台へとつながるから、いや、つなげるために。長く続くコロナ禍、守るだけで精いっぱいの活動をしいられてきたが、2023年、彼らは反撃に転じようとしている。
この決意をファンに告げるんだ、そんな思いを秘めていたからだろうか、前日の23日最後の最後に、DAISHIは「明日はすげえものを見せる!」と発言していた。ここまでのツアーの充実ぶりを感じさせる、ファイナルらしいライヴを展開していただけに、テンションの高さから飛び出した言葉かとそのときは思ったが、それだけではなかったようだ。
2022年、5月3日にLINE CUBE SHIBUYAで行った23周年記念ライヴから、彼らはRESISTANCEなるコンセプトで活動している。今回のツアーでは各地を2daysずつ回り、趣向の異なる二本のライヴを見せてきた。衣装もそれぞれ異なっており、「Day1少年の右目」と題した23日は、まさにレジスタンスといった戦闘服のようなスタイルだ。セットリストも両日で大きく異なり、このツアーから披露してきた新曲「君がいる世界」や最新デジタルシングル「もう一度、くちづけを」といった共通の曲をポイントに、少年が見る世界と少女の見る世界の違いをイメージさせる内容になっていた。
