2022.12.24 公開
わずかに涙声になりながら語られた言葉に、客席からは温かい拍手が長く長く贈られた。
「歌が歌えなくなるまで、ずっと歌っていきたいと思っています。辛いこと、悲しいことがある人もいるかと思います。今キツいという人はなかなかイメージできないかもしれないけど、必ず幸せが待っている。俺はずっと心折れずに戦うから、少し疲れたら、俺のことを思い出してほしい」
そんな言葉の後に届けられた「Thank you」では、想いの強さをありのままに表現する力強い歌声が響いた。
そして最後の1曲は、ファンから募ったタイトルを冠してできた楽曲「星屑のメモリーズ」だ。終盤、今市の合図で観客の持つペンライトが掲げられ、会場を優しく照らした。
「本当にありがとう、愛してるよ」
奏でられる音楽と今市の言葉に応えるように、客席の灯りが揺れる。この時間を心から慈しみ合うような一体感が、会場全体を包み込んでいた。
今市が極上のR&B/ソウルを通して届ける愛と、そこに溶け合うように心ゆくままこの時間を堪能するオーディエンス。幸福に満ちた美しい光景が広がったところで、半年間のツアーが幕を閉じた。
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