2023年1月1日に7年ぶりとなるオリジナルフルアルバム『THE YⒶNK ROCK HERØES』を発表する氣志團は、リリースに先駆けて、身内間で話題沸騰となっているリード曲「先輩」のミュージックフィルムのショート・ヴァージョンを公開した。

鄙びたジュニアハイスクールの体育館らしき建物から始まるこの映像は、窓から差し込む淡い光に照らされ、紅色のタイガーパターンと闇夜の様に深いブラックのバイカラーで構成された学蘭に身を包んだ稀代のドラゴン・ヴォイサー・セロニアス（綾小路 翔）がゆっくりと、しかし力強く歩き出すシーンから始まる。

心地良いミディアムテンポのイントロダクションの後には、現代ではなかなか聴くことが出来ないとされる、まるで己が声帯を破壊するかのような強烈なシャウトで静寂を切り裂く。
続く高らかに鳴り響くファンファーレは、コロナ禍の終焉を予感させるかの様な幸福さに溢れ、否が応でも精神を高揚させてくれるわけだが、寧ろここからが氣志團の真骨頂。突然に曲調は変わり、AYA-CHANG（綾小路 翔）の、歌ともラップともつかない独特なメロディによる「俺が赤い先輩」、「誰が呼んだかセロニアス」など挑発的なメッセージが投げかけられたところで映像は終わる。

今作は氣志團からの「すべての後輩達へのメッセージ」がテーマとなっており、各メンバーによる、先輩風吹き荒れるソロパートも登場するという。また、リーダーのしょっぴ（綾小路 翔)の過去の発言を引用すると「氣志團のGIGに来たやつは老若男女、たとえ親であっても孫であっても全員二個下」とのことなので、彼らより年配のファンでも安心して聴ける内容となっている。

氣志團/先輩(Short Ver.)
https://www.youtube.com/watch?v=axW14aevFrM