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いよいよライブも後半戦。しっとりしたバラードで落ち着いた空間に、投入されたのはデビューソングの「Say Your Name」だ。淡々としたなかに熱さの秘められた1曲は、ここからラストまで駆け抜けていく折り返しのテンションにぴったり。お互いを響かせあうサビのユニゾンや団結力を感じさせるダンスには柔らかく個性が溶け合い、円神にしか出せない色を香らせる。「Far away」の振り付けひとつひとつに乗った重みも、彼らが一歩一歩着実に円神らしさを掴んできたことを示唆していた。

熊澤歩哉が「ラストスパート、盛り上がる準備できてるくま？」と煽り、バキバキなロックチューンの「Perfect Step」へ。その後も「We are ENJIN」「スマイル」と怒涛の勢いで最後の追いこみをかけていく。ラストソングには、一癖あるビートチェンジが特徴的な「Overheeeeeeeeeat」を披露。中林・宮里・山田の3人は途中のブレイクでアクロバットに挑戦し、円神エンターテインメントの新たな可能性を打ち出したのだった。

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アンコールでは、ライブグッズのロングTシャツに着替えて「Peace Summer」「Home」「ENJIN」の3曲をパフォーマンス。メンバーはリラックスした空気でMU3Eとの時間を楽しみつくし、幸せな12月を締めくくったのだった。

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来年の6月には、結成3周年を迎える円神。その歩みは、決して早いものではないだろう。しかしながら、展開の早い物語が良作と限らないように、グループの歩みだって早ければいいというわけではないはずだ。諦めず腐らず、円神は着実に前へと進んでいく。来春には5大都市ツアーも決定している彼らから、今後とも目が離せない。

ライター : 坂井彩花