2017.06.09 公開
【ライブレポート】ライヴモンスター、Dragon Ashが威風堂々と全国ツアーをスタート!

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Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)

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Dragon Ashの待望の全国ツアー『Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC』が6月8日、ZEPP DiverCity TOKYOにてスタートした。



今回のツアーは、オリコンウイークリーチャート3位、Billboard Japan Top Album Sales2位、iTunes配信チャート1位を獲得するなどCDセールス、配信共に好調な滑り出しとなったニューアルバム『MAJESTIC』をひっさげた、『The Show Must Go On』ツアー以来、約3年ぶりとなるアルバム・ツアーである。

しかもデビュー20周年のアニバーサリーイヤーに開催される全国ツアーの初日。ソールドアウトした満杯の場内は、開演前からただならぬ熱気に満ちていた。

ステージに最初に登場したのは、ターンテーブリストのBOTSだ。赤と青のライトの下、彼が鳴らすスクラッチに合わせてダンサーのATSUSHI、DRI-Vが踊り始める。やがてメンバー全員が登場すると、なんと7人全員、それぞれにカスタマイズをしたKjデザインの揃いのジャケット姿だ。

Dragon Ashがツアーでユニフォームを着るのは久々のこと。RIZEのメンバーでもある強者ベーシスト、KenKenに至っては人生初のことらしい。



 

【ライブレポート】ライヴモンスター、Dragon Ashが威風堂々と全国ツアーをスタート!  画像 2/10Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)


【ライブレポート】ライヴモンスター、Dragon Ashが威風堂々と全国ツアーをスタート!  画像 3/10Photo by 橋本塁(SOUND SHOOTER)


衣装からも感じる並々ならぬツアーへの気合いは、メンバー全員が一斉に奏で始めた最初の一音からすでに炸裂していた。場内を揺るがすラウドな音を響かせ、フロアの盛り上がりを一気に加速させていく。昨今のフェスなどでは滅多に聞けない過去の名曲も織り交ぜながら、『MAJESTIC』からのナンバーを惜しみなく披露。

MVと同様に、ダンサーのDRI-Vがグラフィック・ポイを使って光のジャグリングを披露した「Ode to Joy」など、どの曲も音源を遥かに超える熱量で次々と歌い奏でられていく。中でも、滅多に出演しないテレビでのライブ・パフォーマンスも大きな反響を呼んだ「Mix it Up」の破壊力は、続々とダイバーが押し寄せるフロアの盛り上がりぶりも含め、もはや凄まじいほどに強力だ。

美しく力強いドラムで始まった「Beside You」のフレーズを、マイクを通さず、自らの胸を指しながらオーディエンスに語りかけるようにKjが歌う。多くのオーディエンスにとってDragon Ashの音楽は、人生の様々な場面でいつも心の糧となってきたもの。新たに彼らの音楽に出会った人にとっては、これからの人生に寄り添うかけがえのないものとなることだろう。

Dragon Ashにとっても、耐え難い喪失の時も前に進むことが出来たのは、自分たちの音楽と存在を必要としてくれる人たちがいたからこそ。とはいえ、今回はあくまでもアルバム・ツアーであり、懐古な空気は皆無。過去の名曲も見事に2017年版にアレンジされ、転換の合間にBOTSが奏でるアンビエントなSEからも、デビュー以来、サウンドやスタイルを進化させ続けてきたバンドのプライドが光る。

それでも、至るところに20年分の思いが感じられたのも事実。予想外に披露された嬉しいサプライズも、ミクスチャーバンドとしての誇りと、20年の道のりを支え続けてくれたスタッフや仲間への思いがあればこそだろう。

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