2022.11.15 公開
@onefive(ワンファイブ)、8ヶ月ぶりの単独ライブで「推し武道」主題歌『未来図』を歌唱

@onefive(写真:真島洸)  画像 1/5

令和元年に結成、GUMI・KANO・MOMO・SOYOからなる4人組ガールズユニット「@onefive(ワンファイブ)」が、11月13日(日)に「@onefive LIVE 2022 -SPOTLIGHT-」を開催した。

ワンマンライブとしては、前回の公演から、じつに8ヶ月ぶりとなるライブで過去最大サイズとなる恵比寿ザ・ガーデンホール。

@onefive(ワンファイブ)、8ヶ月ぶりの単独ライブで「推し武道」主題歌『未来図』を歌唱@onefive(写真:真島洸)  画像 2/5 @onefive(ワンファイブ)、8ヶ月ぶりの単独ライブで「推し武道」主題歌『未来図』を歌唱@onefive(写真:真島洸)  画像 3/5

そこには最前列から最後列、端から端まで多くの観客が埋まっている光景が広がっていた。オールスタンディングの観客席からは開演時間近くになると手拍子が自然発生し、鳴り止むことがない。いかに多くの人たちが彼女たちのライブを楽しみにしていたかがわかる。

そのわずか数分後、ほぼ定刻通りに会場が暗転するとともに拍手が湧き、ステージには青いスポットライトが浮き出され、1曲目の『雫』が始まる。@onefiveの4人が姿を現すと空気が一気に変わり、会場全体がステージへと惹き込まれていくようだった。

舞台上にあるのは彼女たちと照明の光のみ。そこは誤魔化しが効かない混じりっけなしの空間。その姿を見ていると、活動を開始以来、常に等身大であり続ける彼女たちが、ひたむきに努力をしてグループとして実力を上げるだけでなく「それぞれの良さをどう活かすか」ということにも軸足を置いているのだと感じる。

たとえば、曲中に観客へあおる言葉やMCでの掛け合い、そして各々が表現するダンスは手を伸ばす振り付けひとつでも、それぞれの個性が現れ、まとめあげられたステージングは素晴らしく、もはや美しい。ダンスや歌がより洗練されるほどに「これからどうなっていくんだろう」という可能性を感じ、その楽しみが改めて湧き出てくるのは、2019年に結成してから実に3年、さまざまな困難の中で積み上げてきた彼女たちの実力だろう。

@onefive(ワンファイブ)、8ヶ月ぶりの単独ライブで「推し武道」主題歌『未来図』を歌唱@onefive(写真:真島洸)  画像 4/5 @onefive(ワンファイブ)、8ヶ月ぶりの単独ライブで「推し武道」主題歌『未来図』を歌唱@onefive(写真:真島洸)  画像 5/5

今回のライブではメジャーデビューを果たしたエイベックスの大先輩であるTRFの名曲『BOY MEETS GIRL』のカバーを含めて全12曲、そしてその間のMC含めて、終始クラップと拍手が鳴り止まないどころか、その厚みは最後まで終わることはなかった。その答えは、メジャーデビュー曲である『未来図』にあったように感じる。

この曲には、メジャーデビュー曲であること以上に彼女たちの思いが詰まっている。結成以来、コロナの影響で「本当はできたこと」が「本当にできないこと」になってしまった日常であっても、前を見つめ続けてきた彼女たちの力強さや意志、ひたむきさ。なにより、それでも見続けてきたファンの思いと、ファンへの想い。そういった様々な気持ちが積み重なったものが、今回のメジャーデビューであり、『未来図』という曲なのだ。いま、このステージですら「当たり前の出来事ではない」。これまで以上にダンスの一振りを噛みしめるように歌い踊る@onefive。それを受け止め、鳴り止まない万雷の拍手とクラップ、メンバーと一緒におこなう振り付けで返す観客席。ステージと観客とのコール&レスポンスが生まれ、圧縮された熱量となって昇華されていくエモーショナルな空間が生まれていた。

Text: 林幸生
Photo: 真島洸

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