2022.10.21 公開
きゃりーぱみゅぱみゅ10周年、62曲を一気に駆け抜けた圧巻の武道館ツアーファイナル

撮影:AKI ISHII   画像 1/10

MCで「声がガサガサになりました。ほんとに歌いすぎたかも。ガサガサのままいきますね(苦笑)。10周年のツアーファイナルを一緒に迎えていただきありがとうございます。わたしは高校生の頃にファッションが好きになって。その当時は街を歩いてたらクスクス笑われて。あ、変な子歩いてるなとか。頭にでかいリボン付けてる変な子がいる、みたいな存在だったんですね。でも、それが自分は普通だと思っていたし。だけど、きゃりーぱみゅぱみゅとしてアーティスト活動をして。名前も、ノリでつけたところがあるから、こんな11年間も活動できるなんてほんと思っていなくて。それには、わたしを支えてくれているスタッフの皆さん、そして今日集まりの会場のみなさんのおかげで、今のわたしが武道館のステージに立てています(涙)。ほんとうにありがとうございます。人生で3回も武道館に立てると思ってもいなくて……」と涙を浮かべ深々と頭を下げた。さらに「これから先も自分がやりたいことを表現していきたいと思っています。世の中のなしをありに変えられる存在になれるように、これから先の10年も頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございます! 嬉しい〜」と宣言した。

さらに、きゃりーは満員のオーディエンスへ向けて「わたしの今日の武道館のテーマは、限界を超えることでした。自分には不可能かなと思っていることも、意外とやってみたら出来ることってあると思うんです。それを今日わたしはダンスで体現しました。声もこんなにカラカラになる程歌えて幸せです! 明日は起き上がれないし、声も出ないと思うので、休養しま〜す(苦笑)」と、ポーズを付けて笑いを誘った。そう、限界を超えていく未確認生物=UMA105とは、きゃりーぱみゅぱみゅ本人だったのだ。

きゃりーぱみゅぱみゅ10周年、62曲を一気に駆け抜けた圧巻の武道館ツアーファイナル撮影:AKI ISHII   画像 9/10

ここからは、エンタメ業界がインターネットの浸透によって一気に大変貌を遂げた10年という荒波を乗り越えてきたポップスター、きゃりーぱみゅぱみゅの現在が垣間見れるパートとなった。新曲の誕生秘話について「ツアーでめずらしく水着を買って海に行ったら、岩場に足が当たって、10針以上縫いました(苦笑)。キレイに縫ってくれて目立たなくなってきたけど、この傷自体も自分自身だから愛していきたい。そう思って、ミュージックビデオも脚の傷が歌い出す作品になっています!」と語り、10周年というターニングポイントにふさわしいエレクトロポップな「一心同体」をプレイ。

ラストは、さよならじゃなくまたねと歌う、最新ツアーでもおなじみのエンディング・ソング「ちゃんちゃかちゃんちゃん」で全62曲、ほぼノンストップでダンスしまくりのパーティーを完走。奇跡のような日本武道館公演となった。熱狂の渦のままに乗り越えたきゃりーぱみゅぱみゅ。本公演を経て、またひとつ大きな成長を遂げたように思う。まさに最新のきゃりーは最強のきゃりー!であることを証明した伝説となるステージ。

きゃりーぱみゅぱみゅ10周年、62曲を一気に駆け抜けた圧巻の武道館ツアーファイナル撮影:AKI ISHII   画像 10/10

11月には、世界最大規模のダイバーシティな音楽フェス『True Color Festival THE CONCERT 2022』への出演も発表。きゃりーがデビューしてすぐに一躍世界的に人気となったきっかけを作ったケイティ・ペリーとの初共演を果たす。次なる10年へ向けて、さらなる活躍が楽しみでしょうがない。

テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

4ページ(全8ページ中)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします

関連記事