2022.10.21 公開
きゃりーぱみゅぱみゅ10周年、62曲を一気に駆け抜けた圧巻の武道館ツアーファイナル

撮影:AKI ISHII   画像 1/10

UMA役で出演したダンサーは、特徴が異なる4種のモンスターということで、きゃりーのアイデアによりまったく違うダンスジャンルのダンサーが4名起用された。テクニカルかつ華麗なバレエを披露したFLAT WOODS MONSTER役のOkapi〜、長身を活かした迫力あるHIPHOPをカマしたイエティ役のSHO→TA、スタイリッシュなヴォーギングで会場を釘付けにしたMOTHMAN役のRandy、安定感抜群の軽やかなHOUSEステップをキメまくったチュパカブラ役のbrownと、実力派が武道館に集結した。

途中、インターミッションとしてUMA姿のダンサーがそれぞれの得意スタイルで踊るバレエ調な「完全形態」、HIP HOP調な「きみのみかた」、ヴォーギング調な「スローモ」、HOUSE調な「じゃんぴんなっぷ」を矢継ぎ早に披露しながら後半戦へと突入。

アッパーなイントロダクションから「DE.BA.YA.SHI. 2021」、「キャンディーレーサー」といった圧巻のEDMモードへ。そして8月にSNSで開催された『Adobe DANCE VIDEO FES』ダンスビデオ投稿キャンペーンで選ばれた最優秀グループ GASHクルーの3人組ダンサーが「どどんぱ」で登場。ダンサブルかつ海外仕様なサウンドが繰り広げられていく日本武道館。

時代を彩るヒット曲の多さにあらためて感銘を受けつつ、世界的キラーチューン「ファッションモンスター」におおいに湧くオーディエンス。続いて、きゃりーの名を広めた傑作アルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』パート、さらにCAPSULEカバー曲パートへと鮮烈にメドレーしていく。この10年、きゃりーの活躍を振り返るとしたら、欧米での人気の獲得が大きかった。さらに、昨年からはタイや韓国などTikTokでの現地ユーザー発信によるバズを受けて過去曲「PONPONPON」、「チェリーボンボン」のリバイバルヒット現象も同時多発的に勃発しているのだからおもしろい。

きゃりーぱみゅぱみゅ10周年、62曲を一気に駆け抜けた圧巻の武道館ツアーファイナル撮影:AKI ISHII   画像 8/10

あらためて完成度の高さを見せつけられたEDMポップな「原宿いやほい」、オリエンタルを感じさせるメロウなポップチューン「かまいたち」で盛り上がりが止まらないフロア。さらにカンフースタイルな「ガムガムガール」をフルでダンサブルにパフォーマンスするきゃりー。ここからは、今こそ語り合いたい大名盤アルバム『じゃぱみゅ』パートのメドレーへと走り抜け、ああ、もうなんだか某24時間テレビのマラソンな気分だ。そう、ゴールはもうすぐ高鳴るハイテンション。追い打ちをかけるように「にんじゃりばんばん」、「最&高」で大団円を迎えながらも、オーディエンスの熱狂はまだまだ止まらずアンコールへ。

鳴り止まないアンコールの拍手に応えて、衣装を令和スタイルなきゃりーへ着替えての登場。アイデンティティーである頭の上の大きなリボンも健在だ。

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