2017.06.04 公開


2016年、筑波大学を舞台に日本を代表する各界のイノベーターや アーティスト、ベンチャー企業が集結し、 大きな話題を集めた「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA(通称・イノフェス)」。

そのテクノロジーと音楽の祭典が、さらにパワーアップした「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2017」が開催された。ここでは2017年6月3日に開催されたこのイベントのラストに登場したきゃりーぱみゅぱみゅのステージをレポート。



今回のスペシャルライブは、最先端のAR技術と映像技術をMIXした、前例のない演出が展開されると事前に公表されていただけに大いに期待が高まる。

舞台/映像演出を仕掛けるのは、イノフェステクノロジープロデューサーのAR三兄弟「川田十夢」と、PerfumeやOKGOのMV制作も手掛けた映像ディレクター「関和亮」。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙映像ともコラボレーションすると謳われていた。

果たして一体どんなステージが展開するのか。しかし、意外にもステージに機材などは一切なく、いつものようにきゃりーが登場し、1曲目にアレンジが施されたイントロからの『最&高』を披露。続いて『PON PON PON』と、おなじみの曲を普段のライブのように展開していった。



【ライブレポート】きゃりーぱみゅぱみゅがイノフェスのラストステージに登場!AR技術を駆使し、ビジュアルに同期したアクション満載のステージで魅せる!  画像 2/13
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順調に盛り上がってきたところできゃりーのMC。「こいつ全然ARやんねーじゃん!って思ってる人多いと思いますが、そんなにすぐにやりませんよ(笑)。でも、これからやっていくので(スタッフさんへ)お願いしまーす」と、大きなブレスレットのようなセンサーを受け取り、「チャキーン!」とごきげんにポーズをとりながら腕に装着。

このセンサーで加速度と筋肉の動きを読み取り、背景の映像にリンクさせるというもので、手裏剣を投げる仕草をするとスクリーンに手裏剣が飛び、刀を振りかざすポーズや忍者のドロンのポーズでもイメージ通りのビジュアルがスクリーンに映し出された。

さらに骨格センサーにより、きゃりーの体の動きまでスクリーンに再現されるように仕組まれている。このAR技術が、これから展開する曲とともにリンクすることで、いよいよスペシャルステージも本番に突入だ。



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次の曲は『にんじゃりばんばん』。一旦会場が暗転し、その間にステージを丸ごと覆うほど大きなサイズの薄いスクリーンが垂らされる。そこにきゃりーの動きと同期したビジュアルが展開。何もなかったステージのはずが、城壁に囲まれた戦国時代に早変わり。

この曲のプロモ映像に登場するロボ忍者に囲まれたきゃりーが、歌いながら手裏剣や刀で次々と彼らを倒していく。間奏では炎でできた龍に襲われそうになりながらも撃退。そして曲の最後はドロンと消える見事な展開となった。

次の『インベーダーインベーダー』では、JAXAの提供する宇宙映像が登場。曲に合わせてインベーダーが登場し、またもやきゃりーの腕の動きで撃退。そのまま宇宙船のコクピットに移動し、瞬く間にドラマチックなスペースオデッセイが展開した。



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そしてラストは『原宿いやほい』。この曲のプロモーションビデオがさらに進化を遂げたような近未来的な夜の原宿を、きゃりーとハイヒールなどアクセサリーたちのキャラクターが闊歩する。キャラクターたちは映像なのだが、本当に一緒に並んでいるようにしか見えないほどのリアリティ。

そして、その後ろからは巨大な大仏のようなキャラクターが付いてくる。そして実はこの大仏が、きゃりーの動きとシンクロしていたのだ。きゃりーの動きにあわせて同じダンスを踊る巨大な大仏。そして、他のキャラクターとともに「いやほい!」の文字を空に飛ばしながら、バーチャルな原宿の街を走り抜けていった。

立体的な舞台の動きやリアリティ、そして映像とのシンクロ度合に感心しつつ、喰らいつくように眺めている間、あっという間に展開していったステージだが、誰もが度肝を抜かれたことは間違いない。イノベーションフェスタの名にふさわしいラストステージとなった。

(取材/文:バッキー☆大坂)

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6月3日 J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2017
きゃりーぱみゅぱみゅ セットリスト

M1.最&高
M2.PON PON PON
M3.にんじゃりばんばん
M4.インベーダーインベーダー
M5.原宿いやほい

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