2022.10.06 公開
新山詩織、アーティストデビュー10周年記念ライブ決定

写真/撮影:達川範一(Being)  画像 1/4

9月30日、東京・COTTON CLUBでアコースティック・ツアー<新山詩織 アコースティックlive 2022 ~夏の終わり~>のファイナル公演を行った。以下、そのオフィシャルレポートをお届けする。

【写真】アーティストデビュー10周年記念ライブが決定した新山詩織(4枚)


2021年に再始動して、今年4月に5年半ぶりのアルバム『I’m Here』をリリースした新山詩織。このアルバムはタイトル通り自分の存在『私はここにいるんだ!』と再始動宣言にふさわしい、生々しい歌声がフィーチャーされ一切の無駄を削ぎ落としたシンプルな楽器編成での作品となった。そして今回のアコースティックツアーは新進気鋭の音楽家『和久井沙良(ピアノ)』と『新山詩織(Vo,Gt)』の二人で京都、名古屋、札幌と回り、この日がツアー最終日となる。このツアーに先駆けて配信シングル『I can’t tell you (feat. 和久井沙良)』『Free (feat. 山崎あおい)』というコラボシングルを8月&9月と連続リリース。


再始動してからの彼女のクリエイティビティの高さもさることながら、今回彼女が初めて選んだこのコットンクラブは、今まで彼女が行ってきたライブハウスとはまた違う雰囲気の会場で、ゆったりと椅子に座って音楽を聞いて欲しいという彼女のこだわりが随所に垣間見える。開場時のBGMは恒例、彼女のセレクトしたものが流れていて、それもまた彼女のライブの楽しみに一つとなっている(今回はLucy RoseやRosie Carne, Phoebe Bridgersなど女性ボーカルが中心)。

新山詩織、アーティストデビュー10周年記念ライブ決定写真/撮影:達川範一(Being)  画像 2/4

オープニング曲は彼女が10代の頃にリリースした1stアルバムからの『たんぽぽ』という曲から静かに幕をあける。

『静』かに、そして自分に問いかけながら歌う新山詩織。同じフレーズを二度弾かない、情感たっぷりの『動』の世界を構築するピアノ和久井沙良との息もぴったりで奥行きのある躍動感のある音世界が繰り広げられて行く。今年発売した楽曲から高校生の頃に発売した曲まで、人間的にも成長して歌声にも深みを増した新山詩織の楽曲たち。途中MCもほとんどなく、伝えたい彼女の生々しい今の『歌声』が来場者の胸を打つ。

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