瞬く星空のような美しい照明の光のもと、DAISHIの歌声が響き渡り、「この星に願いを…」が始まる。DAISHIの歌が、星に込めた切なる願いをまっすぐに届けてくれた。星空を模した照明の演出がとても美しい印象を残したが、現在のコンセプトである“RESISTANCE”の世界では雨が降り続いていたはず…? 11月2日からのツアーで物語の展開を見届けたい。
「そろそろぶち上げて行くぜ!」とseekが吠え、「まだまだ跳べるか」とLidaが煽ったところで、「one day」。ステージからあふれ出す荒々しい熱気が会場全体に広がっていく。熱いパフォーマンスの一方で、AYAはプレイに集中し、ギタリストとしての本分を全うする姿勢が目を引いた。
本編最後を飾ったのは「アカツキ」。コロナ禍でも前へ進み続けることを宣言したこの歌が、メジャーデビュー20周年の今夜、文字通り「もう一度行こうぜ」と高らかに響く。ここからまた彼らは前へと力強く進み続けるのだ。DAISHIの歌に込められたそんな思いが、真実味を帯びて耳に届いた。
アンコールに登場したメンバーはすっかりリラックスムード。自由にMCに興じているところから、終演時にステージからハケる順番を揉め始め、結局ジャンケン(!)で決めることに。が、5人ともチョキを出すというミラクル発生。メンバー5人の仲の良さに会場は爆笑に包まれた。
この特別な夜の最後を飾るのは、もちろん20年前の今日発売されたデビュー曲「愛の唄」。DAISHIの歌声からゆったりと始まり、楽器の音とともに大きく広がり、会場を包み込んでいく。そしてだんだんスピードを上げるさまは強い愛そのもの。力強く温かい愛が会場に満ちる光景は、美しく感動的でさえあった。
その幕切れに、とびきりの笑いを添えてくれたのはDAISHI。5人一緒にステージをハケようと決めたはずが、先頭を切ってソデへと去ったものだから、seekが慌てて追いかける。カッコよく終わらず笑いに包まれたのも、Psycho le Cémuらしいのかも。
Psycho le Cemu(写真:青木早霞) 画像 9/11
Psycho le Cemu(写真:青木早霞) 画像 10/11
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