Day2のセットリストはDay1を踏襲する形で構成され、そこからも今回のライブ、そして楽曲とパフォーマンスに対するBMSGの自信と意気込みが感じられる。また今回のオープニング映像が、18日0時に解禁されたBMSG ALLSTARS「New Chapter」のMVに繋がっていたことも明らかになり、謎解きのような展開はリスナーに驚きを与えたことだろう。
Day1と同様、リスナーの心を掴んで離さないエンターテイメント性に溢れた内容で進行していくDay2。同時に、「ずっと前から富士急でフェスをやるのが運命だったんじゃないかと思う。そしてその運命の日が今日だ!」というSKY-HIの言葉や、登場とともに降り出した雨が、パフォーマンスにさらなるドラマティックさを加えたBE:FIRSTのライブなど、同じ構成であっても、「同じ内容」のライブは二度無いと感じさせるような、随所に変化を感じさせたこの日。そのライブは、フルメンバーが登場し、各人のソロパートとユニゾンでのダンスを通して、メンバーそれぞれのオリジナリティとBMSGの絆の深さを表明する「New Chapter」で終幕。SKY-HIがBMSGメンバーの名前を読み上げ、その上で全員で「WE ARE BMSG!」と高らかに宣言し、それに続いて「今日のMVPはここにきたお前だ!お互い最高の人生を送ろう!」とSKY-HIはオーディエンスに呼びかける。
各日とも51曲、そして3時間半以上に渡るライブを通して、SKY-HIの、BMSGの、そして所属メンバーの「イズム」がパフォーマンスとして結実させた「BMSG FES’22」。世界を視野に入れる彼らの目標は、決して夢物語でないこと、そしてその躍進を確かなものだと感じさせる、感動的なイベントは、こうして幕を閉じた。
文:高木"JET"晋一郎
写真:ハタサトシ