2022.09.15 公開
大塚 愛、祝福と歓喜に満ち溢れたアニバーサリー&バースデーライブを開催

Photo by 田中聖太郎  画像 1/7

星があわられるにはまだ早いタイミングであったが、昨年12月にリリースされた最新アルバム『LOVE POP』の収録曲のなかでファンにも人気の高い「星空レコード」、続けてデビュー曲の「桃ノ花ビラ」がピアノ弾き語りで披露され、場内を優しく包み込む。

大塚 愛、祝福と歓喜に満ち溢れたアニバーサリー&バースデーライブを開催Photo by 田中聖太郎  画像 4/7

大塚 愛が「世に出してない曲をやろうかなと思って」と磯貝サイモンと真壁陽平のギタリスト二人をステージに呼び込む。昨年の春頃に作ったことから「春の匂いのする優しい歌になっている」と言い、「私よりもアコギの二人のほうが緊張していると思うけど、大丈夫、間違えたらやり直そう」と二人のギタリストに伝えると、場内からは温かい拍手が起こる。披露された新曲「Maybe I love you」は夕暮れどきの時間帯によく合うミディアムバラードだ。

続けて披露されたのはセカンドシングル「さくらんぼ」のカップリングに収録されていた「帰り道」。前曲同様、アコギの二人と大塚 愛で披露されたのだが、曲の出だしで口笛が覚束ない磯貝サイモンに対して「待て、待て、待て、どうしたサイモン?口乾いてる?」と演奏を止め、「お水をサイモンにください!」とスタッフから水を取り寄せ、「みんな何も見てないよね?」と問いかけ、場内の笑いを誘う。仕切り直して「帰り道」が披露された。
「プラネタリウム」では情感たっぷりに歌い上げる大塚 愛の声と緑に囲まれた野外ステージならではの虫の音が交じり合り、いつも以上に叙情的な世界をつくりだす。

大塚 愛、祝福と歓喜に満ち溢れたアニバーサリー&バースデーライブを開催Photo by 田中聖太郎  画像 5/7

これまでどこでも披露したことがないアニメ曲をカバーすると言い、今年は19周年ということで、大塚 愛自身が「19」を「いっきゅう」と呼んでいたこと、そして、この曲の素晴らしいところはずっと「気にしない」と言ってくれることだと力説し、テレビアニメ『一休さん』のオープニングテーマ「とんちんかん一休さん」を披露。歌唱前に「若い子たちには伝わないかもしれないけれど」と言っていたとおり、おそらく若いファンにはあまり伝わっていなかったかもしれないが、大塚 愛と同世代であったり上の世代は思わずクスっとしてしまうカバー曲であっただろう。

「ここからどんどんいくよ!」という大塚 愛の言葉通り、ライブは「タイムマシーン」「ポンポン」と一気に加速し勢いを増していく。「ポンポン」では大塚 愛、バンドメンバーとともに、オーディエンスも小気味よくジャンプを繰り返す。曲の途中では弓と矢を手にした大塚 愛がステージセンターに設置され「LOVE IS BORN」のロゴがデザインされたハート型の白いバルーンに向けて次々に矢を放つ。さらに、ステージに現れた数名のスタッフによってボクサーへと変貌を遂げる大塚 愛。最後に放たれた矢が見事ハート型の白いバルーンを射抜くと同時に、「SMILY2」のイントロが流れだすと、割れたと思われた白いバルーンのなかから「SMILY2」のデジタルシングル用ジャケットとして大塚 愛がデザインしたスマイルマークが登場し、その演出にオーディエンスが沸き上がる。
金テープが派手に舞うなかラストナンバーとして披露されたのは「さくらんぼ」だ。誰もが知るこの曲が会場中を笑顔にして本編の幕は閉じられた。

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