2022.09.09 公開
なるほど、F.L.E.I.は今回もライブの最初からずっと聞いていたというわけだ。この夢が意味するもののヒントは「一つは人の記憶、そしてもう一つは走馬灯」、そして「人はなぜ走馬灯を見るのか、それが次のステージへの鍵」だと言う。
ASCAとのデュエットナンバーとしてリリースした「天秤-Libra-」がプレイされ、F.L.E.I.との会話は続く。
西川「走馬灯、最期に人生を振り返って思い出を…」
F.L.E.I.「死ぬ直前に思い出なんて、ずいぶんと感傷的。センチメンタルなのね」
西川「それが人間だ。過去を慈しみ、大切な記憶を…」
F.L.E.I.「そう、記憶。ただ、記憶の役割はそれだけじゃないはずよ」
ここで西川が母への想いを込めたナンバー「慕情」をじっくりと聴かせると、観客からは大きな拍手が送られた。
F.L.E.I.の「記憶とは数多の選択の蓄積。選択は分岐を生み、新たな世界線を作る。西川貴教、あなたはどの世界の記憶を選択する?」という言葉に続いて、曲は「Judgement」「Eden through the rough」へ。このライブの面白いところは、物語の中に組み込まれることでそれぞれの曲がストーリーに沿った意味を持って聴こえてくることである。
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