2022.08.17 公開
「GLAYの日」に幕張メッセでツアーファイナルを迎えたスペシャルライブの模様をWOWOWで独占放送・配信

GLAY(※提供写真)  画像 1/3

4人組ロックバンドGLAYが7月31日、 千葉・幕張メッセにてオフィシャルファンクラブ『HAPPY SWING』結成25周年を祝うライブツアー『GLAY LIVE TOUR 2022 ~We Love Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.』のファイナル公演を開催した。

『HAPPY SWING』の発足記念ライブは今回が3回目。 コロナ禍で1年延期になったが、 今回は大阪と仙台そして幕張の3会場で、 それぞれ2DAYSで開催。 しかも、 ちょうどこの日(7月31日)はGLAYが今から23年前、 幕張メッセの駐車場に20万人という日本音楽史上最多の観客を集めて野外コンサートを行なった「GLAYの日」。 幕張メッセでは2011年、 2016年に次ぐ3度目の「GLAYの日」公演ということもあり、 会場は開演前から静かな興奮で満たされていた。

開演時間の16時になると、 ホール中央に設置されたステージに100人を超えるマーチングバンド「YOKOHAMA ROBINS」が登場。 吹奏楽にアレンジされたGLAYの代表曲をメドレーで演奏すると、 その迫力たっぷりの演奏と、 カラーガードによるキビキビとしたパフォーマンスに客席のボルテージはさらに上昇した。

演奏が終わるとステージ上部の巨大スクリーンに4人の過去の映像が流れ、 懐かしさに胸がいっぱいになるのも束の間、 いよいよメンバーたちがステージに現れるとフロアはあっという間に総立ちに。 お馴染みのサポートメンバーであるハジメタル(Key)、 永井利光(D)と共に、 まずはサードアルバム『BELOVED』(1996年)に収録された「都忘れ」から、 この日のライブはスタートした。

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続いてHISASHIのトリッキーなギターソロが印象的な「summer FM」(1999年)、 レーザーが飛び交う中、 ねえ、 Hold Me Tightをねえ、 マクハリ!と、 この日のために歌詞を変えて歌ってみせた「GROOVY TOUR」(1996年)と、 しょっぱなからファンクラブ限定のアニバーサリーライブらしく、 懐かしい楽曲を次々と繰り出していく。 スタンリー・キューブリック監督作『シャイニング』へのオマージュを込めた不穏な映像と共に披露されたのは、 「BLACK EYES SHE HAD」。 メタリックなHISASHIのギターサウンドが印象的な楽曲だ。 続く「風にひとり」はパンキッシュなナンバーで、 ダウンピッキングに徹するJIROのベースが疾走感をさらに煽る。

ライブ中盤はTAKUROがアコギに持ち替え、 ハジメタルがアコーディオンを奏でる「月の夜に」でしっとりと始まった。 続く、 TERUの美しいファルセットを存分に活かした「ゆるぎない者達」は、 ピアノをフィーチャーしたビートリッシュなナンバー。 そしてピアノの美しい調べが「HOWEVER」のメロディへと変化していくと、 フロアから大きな拍手が巻き起こる。 1997年にリリースされ初のミリオンセラーとなったこの壮大なバラードは、 誰もが知るGLAYの代表曲であり、 同時にファンにとっても大切な楽曲だ。

感傷的なムードをかき消すような、 ギターの高速カッティングと共に始まったのは「My Private Jealousy」。 TAKUROの熱いコーラスが印象的な「ROSY」を経て「夏音」では、 風鈴の音とストリングスシンセによる清涼感が、 うだるような酷暑が続く日常をしばし忘れさせてくれる。 今年9月21日にリリースされる最新シングル収録楽曲「クロムノワール」は、 テレビ東京『WBS ワールドビジネスサテライト』の新しいエンディングテーマに書き下ろされたものだ。

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ここからは後半戦。 「ヤバイ!ヤバイ!」というフレーズと共に始まった「百花繚乱」は、 TAKUROによるラップをフィーチャーしたメッセージソング。 「オーケー幕張! もっともっと熱くいこうぜ」というTERUのシャウトと共にたたみかけたのは、 こちらも同じく9月発売のシングルに収録される「GALAXY」。 ステージの左右に張り出した花道をメンバーたちが縦横無尽に動き回り、 オーディエンスもそれにハンドクラップやジェスチャーなどで精一杯応えている。

「SHINING MAN」の間奏では、 ファンクラブの人気企画「あなたはどっち派」がスタート。 「『GLAYがフェスに出る派』がいい人は(事前に配布された紙の)赤い方を、 『GLAYがフェスをやる派』がいい人は青い方を見せてください」とHISASHIがファンに呼びかけると、 会場はほぼ青色で埋め尽くされることに。 「これはもう、 やるしかないですね。 2024年にGLAYフェスを開催します!」と高らかに宣言すると、 会場からは大きな拍手が巻き起こった。

ラストスパートはGLAY流のポストパンクナンバー「ビリビリクラッシュメン」から始まり、 コロナ前はシンガロング必須だった人気曲「ピーク果てしなく ソウル限りなく」、 そして23年前の「GLAYの日」にアンコールで演奏した「BURST」と、 ファンにとって特別に思い入れの深い曲を惜しみなく披露し本編は終了。 アンコールでは、 ファンクラブの会員への感謝を込めた書き下ろしの新曲「We(ハート)Happy Swing」を含む4曲を演奏。

「今回は本編、 MCなしでドドドっと音楽だけを届けました。 『HAPPY SWINGER(GLAYファンのこと)』のみなさん、 25周年は僕らもですが、 みなさんもおめでとうございます」とTERUが挨拶すると、 会場からは大きな拍手が。 「『HAPPY SWING』は僕たちだけのものではなくみんなと共有する、 そんなファンクラブだと思っています。 これからさらに5年、 10年と続けられたら、 また素敵な景色が見られるんじゃないかと」と、 未来への希望を語った。

さらにTAKUROが、 「思えば右も左も分からない中で、 ファンクラブとはなんだろう?ということを、 ずっとスタッフと考えながら歩んでまいりましたが、 今日その意味がよく分かりました。 こんな大変な状況ではあるけれども、 GLAYのファンクラブのために『ちょっと観に行ってやろう』というみんなの思いがステージまで存分に届いた、 それが『HAPPY SWING』の意味なのだということを教えてもらいました。 ありがとうございました!」と、 彼らしい言葉でお礼を伝え、 オーディエンスがスタンディングオベーションを送る中、 彼らはこの日のライブを締めくくった。

取材・文=黒田隆憲
写真=田辺佳子

<番組情報>
GLAY LIVE TOUR 2022 ~We Love Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.
8月27日(土)午後8:00 [WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]
※放送終了後~1週間アーカイブ配信あり

収録日:2022年7月30日、 31日
収録場所:千葉 幕張メッセ国際展示場9~11ホール

番組サイト: https://www.wowow.co.jp/music/glay/

<関連番組>
GLAY THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK 魁☆照男達
8月26日(金)午後5:15[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
※放送終了後~1週間アーカイブ配信あり

収録日:2021年3月20日
収録場所:千葉 舞浜アンフィシアター

GLAY THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK RESONANCE vol.3
8月26日(金)午後6:15[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
※放送終了後~1週間アーカイブ配信あり

収録日:2021年4月22日
収録場所:東京 東京キネマ倶楽部

番組サイト: https://www.wowow.co.jp/detail/179083

※全番組、 スマホやタブレットでも見られるWOWOWオンデマンドでは無料

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