MCでは、本ツアーのタイトル「僕は君で、君は僕」について、7月に配信リリースされたばかりの最新曲で、「もしもさくらしめじが解散したら?」をテーマにした音楽劇『春じめじのお花し 二冊目』で生まれた「辛夷のつぼみ」の歌詞<僕は君で/君は僕だからさ>から名付けたことを明かした。百人一首をモチーフに、切ない別れと再会への希望を込めたメッセージソングとなっているが、歌詞を手がけた雅功は「別れの曲だけど、彪我とも、きのこりあん(ファンの総称)のみんなともずっとずっと一緒にいたいという気持ちが強くなってます」と吐露。昼公演では、「このツアーを通して、この曲でだんだんとみんなの顔が浮かぶようになってきました。誰か一人でもかけたら寂しいし、一人でも多ければ多いほど、僕らのパワーになるんだなと感じています。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、夜公演では、「僕らはずっとマイクの前で歌ってるんで、みんながいてくれる限り、別れはないんじゃないかと思います。みなさん次第です」と呼びかけると、客席からは、彼らの気持ちがしっかりと届いてることを伝えるかのような温かく大きな拍手が湧き上がった。
『さくらしめじ 2022夏ツアー「僕は君で、君は僕」』神奈川公演(写真:鈴木友莉) 画像 5/5
5ヶ月連続でワンマンライブを行なってきている彼らは、この日の2公演を通して、数多くのステージを経験してきた自信と強さをしっかりと見せてくれた。素直でまっすぐなヴォーカルは、すっかりと逞しさを湛え、メッセージソングやエールソングにおける説得力と力強さが増した一方で、客席に笑顔が伝播していくような明るく爽やかなパフォーマンスも健在。MCをほぼ挟まずに、約1時間半にわたるステージを走り切った二人は「いや〜、楽しかった。最高!」「みんなと一緒に楽しめて良かったです!」と声をあげ、最後に彪我が「楽しくて、忘れられない思い出を積み重ねていって、最終日には幸せすぎて爆発しちゃうんじゃないかと思います。この先のツアー、最後まで思いを込めて突っ走って行きたいと思います」と意気込んだ。
横浜の2部公演では終演後もアンコールを求める拍手が鳴り止まず、急遽、ダブルアンコールが実現。本ツアーのテーマソングでもある「辛夷のつぼみ」をアコギ2本の弾き語りで熱っぽく歌い上げて観客の心を1つにし、「また遊びましょう」と再会の約束し、観客に手を振ってステージを後にした。
なお、さくらしめじは、8月27日(土)の広島・Live space Reedを経て、8月28日(日)の福岡・BEAT STATIONでファイナルを迎える。9月29日(木)には、東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて、さくらしめじ隔月ワンマンライブ「新種しめじの定期便〜9月の味覚〜」の開催も控えているほか、8月20日(土)〜21日(日)には東京ガーデンシアターで行われる「EBiDAN THE LIVE 2022」にも出演する。
