2022.08.09 公開
【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも

超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 1/15

今年6月にデビュー10周年を迎えたダンス&ボーカルグループの超特急が、アニバーサリーツアー『Progress』の最終公演を、8月8日に東京ガーデンシアターで開催した。3年ぶりとなるホールツアーで全国10都市18公演を巡り、さらなる追加公演となったこの日は、ファンネームである『8号車』にちなんで『8号車の日』と呼ばれている大切な日。毎年スペシャルなイベントが行われているが、今年もファンへの愛をてんこ盛りに、8号車の日だからこその演出を組み込んだステージで、詰めかけた8号車を熱狂させた。加えてアンコールでは、4月23日のツアー初日に告知&募集開始した新メンバーオーディション『超特急募』の結果も発表され、9人体制での初パフォーマンスもお披露目。5人から9人となった“新生超特急”としての第一歩を、8号車の温かな拍手のなかで記した。

【写真】10周年ツアーを完走した超特急(15枚)


【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 2/15 【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 3/15 【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 4/15 【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 5/15 【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 6/15 【ライブレポート】超特急が10周年ツアー完走!9人体制で初パフォーマンスも超特急アニバーサリーツアー『Progress』最終公演の様子(写真:米山三郎・笹森健一)  画像 7/15

5人体制としては最後のライブを目前に、不思議な緊張感に満ちた4階建ての客席には8号車がいっぱいに。そして発車ベルに続く勇壮なSEからステージ2階に5人が登場し、「『Proress』8号車の日、始まったぞ! 楽しもう!」というリョウガの号令で始まったのは「a kind of love」だ。超特急にとって新たなスタートを象徴する大事な楽曲で、タカシのボーカルも晴れやかに響きわたり、一歩を踏み出すからこその切なさもほんのり滲ませて、節目となるステージを特別な感慨の中で幕開ける。しかし、そんな感傷に浸らせたかと思いきや、タイトルを裏切らないトリッキーな仕掛けにあふれた超高速チューン「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ~るど」を投下して、観る者の感情を迷子にするのが超特急らしいところ。続く「Secret Express」では、舞台セットの観覧車やメリーゴーランドの電飾も色とりどりにきらめいて、テーマパークをテーマにしたツアーを華やかに彩っていく。「8号車のみなさん!」とタクヤが顔を振った「SAY NO」といい、メンバーのテンションも異常な振り切れっぷり。今日にかける5人の気合が並々ならぬものであることは、冒頭から明らかだ。

この日はWOWOWの生中継も入っているとのことで、画面越しの視聴者にも挨拶してからは、「今日は絶対忘れられない1日にしましょう」(ユーキ)と、ダンスグループとしての旨味で魅せるブロックへ。太いビートが鼓動と重なり、5人の挑発的な仕草に胸が高鳴る「Beasty Spider」、対照的に温かな笑顔に心包まれる「Four Seasons」と、種類の違う愛に満ちたナンバーで観る者の心を震わせる。「8号車の日、祭りの時間だ! だけどシートベルトは締めてください」(リョウガ)という煽りからは、今日『8号車の日』のためだけに用意されたメドレーもスタート。メンバーコールが吹き荒れる人気曲「Drive on week」で躍動すると、「一番好きなものは……8号車!」と嬉しい宣言を盛り込んだサマーチューン「Summer love」に続き、「Kiss me Baby」ではハードなダンスと画面いっぱいに広がる蠱惑的な笑みで8号車を悩殺する。さらに、中華サウンドに乗ってタカシとダンサーがバトルするカオスな「キズナアルゴリズム」、5人が振るタオルに色とりどりのペンライトが応える「浮つきWAVES」に続くサンバチューン「CARNAVAL」では、タカシの歌声もノリにノッて、夏ムードは極限までヒートアップ。14分超のメドレーをノンストップで贈って「暑い!」「夏すぎる!」と口にした5人に、客席からは大きな拍手が贈られた。「詰め込みすぎ!」とボヤいたリョウガに、このツアーでも総合演出を務めたユーキは「だって、8号車の日だからね」と即答。こんなさりげないやりとりからも、8号車に対する愛の強さがうかがえる。

3ヶ月半にわたるツアーも最終日ということで、MCでは舞台セットの各所に仕込まれていた11匹の『隠れウサギ』の答え合わせも。その後は『街を騒がすニンジン大好きな5人組』の『ぴょん特急』が、ステージを席捲することになる。白とピンクのモコモコパーカー&ウサ耳を身に着けて5人が登場すると、キュートな見た目を裏切るバキバキのダンスが炸裂する「ウサギミック」に8号車もギャップ萌え。さらにリョウガが客席に『きゅんきゅんビーム』を飛ばせば、超特急の妹分(?)として昨春デビューし、ミニスカワンピの美麗ビジュアルで一世を風靡したBULLET PINKの「Guilty」を、あざとさ満点でパフォーマンスする。ウサギ繋がりで、曲中に餅つきが行われたダンサー曲「Добрый день(ドブリージェン)」でも、本来は曲に参加しないはずのボーカル・タカシがステージに一人取り残されるという特別な演出が。しかし、予想外にしっかりと歌い踊って8号車を沸かせ、最後は餅つきでふくらんだ餅……ならぬ白い風船が割れて、くす玉から『ありがぴょん』の文字を飛び出させる。一転、超特急でも指折りにセクシーな「Full moon」では、タイトル通り大きな月の映像をバックにウサギ姿でニンジンを愛でつつ、8号車を誘惑するという奇想天外すぎるアプローチも。ウサギを出発点に月、餅つきといったモチーフを盛り込んで、想像を絶する組み合わせでパフォーマンスを成立させてしまうのは、超特急にしかできない力技だ。

黒ベースのスタイリッシュな衣装に着替えてからは、昨年発売された最新アルバム『Dance Dance Dance』の収録曲で、タカシのボーカルにカイがラップを入れるという初の試みが話題を呼んだ「Chill out@JP」を披露。デュエット状態になった2人のラブリーな絡みで客席を色めき立たせたると、今度は8号車のペンライトを消させ、紗幕に映る映像と動きをシンクロさせたパフォーマンスで“超特急パーク”へと誘っていく。カイとタカシは椅子を使ってカーレースを楽しみ、お化け屋敷を探検するリョウガがタクヤを意のままに操れば、ユーキはアクロバットで飛んでくるアイテムを粉砕。さまざまなアトラクションを楽しませるのみならず、豪快なロックサウンドに乗せて紗幕の映像効果と自らの動きをシンクロさせる体当たりのコラボダンスでも、8号車の目を釘付けにするのはさすがだ。そして「8号車! テンションブチあげていこうか!」との雄叫びで紗幕が上がってからはラストスパート。「超えてアバンチュール」に「BREAK OFF」と、ファンと一緒に盛り上がれるライブ鉄板曲を畳みかける5人があげる声は8号車のぶんまで厚く、「バッタマン」でメンバーが放つメンバーの“8号車!”コールもいつにも増して熱い。シュールな「Don’t Stop 恋」でも、コミカルな全力ダンスや朗々と冴えわたるタカシの歌声に何故だか胸が熱くなり、謎の感動に戸惑ってしまうほどだ。

最後に「今まで10年間、本当にたくさんのことがありました。そんな10年間の感謝と、これからの10年間の感謝を込めて」と、リョウガがタイトルコールしたのは、6月10日のデビュー記念日にリリースされた最新曲「クレッシェンド」。舞台後方のLEDモニターにはクレッシェンドの音楽記号や超特急ポーズ、さらに歴代楽曲の振りつけを組み込んだダンスを踊る5人が歌詞と共に映し出され、10年間の歩みを経て辿り着いた『今』の超特急を、8号車の目と心に強く刻みつける。『叶えるまで終わらない』『いつだって君と笑い合う未来へ』とタカシが歌い上げるフレーズが胸に沁みるなか、「みんなで楽しい時間にしていきましょう!」(カイ)と幕開けたアンコールも実に『8号車の日』らしいものに。「Burn!」ではメンバーがハンディカメラで客席をステージ上から映し、「心の中で歌って! 僕たちも一緒に歌います!」と合唱するサビで、タカシは「超特急はもっともっと強くなります。だって諦めたくないから!」と絶叫。そして「僕たちは、超特急です!」と超特急ポーズを8号車と共に繰り出すと、笑顔いっぱいの「走れ!!!!超特急」を力強く贈って、改めて『君を連れて行くから』と約束を交わす。最後に5人で「超特急でした!」と超特急ポーズを繰り出した彼らに、場内からは大きな拍手が。それは10年もの間、8号車と共に育て上げてきた絆が結実した瞬間であり、新たな始まりへの祝福でもあったように思う。

1ページ(全3ページ中)

関連タグ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします

関連記事