2022.06.16 公開
さくらしめじ、ラブソング限定結成8周年記念ライブを開催

写真:鈴木友莉   画像 1/5

そんな彪我の告白を経て、シンガーシングライターのコレサワ提供の前向きな失恋ソング「届けそこねたラブソング」を熱唱すると、恋を叶えてくれる月と呼ばれている六月の満月をモチーフにした「ストロベリームーン」では二人ともアコギを置き、雅功がタンバリン、彪我がピンクのペンライトを持って客席を煽り、フロアの熱気を上昇させた。演奏後には雅功が今日、この日がストロベリームーンであることを語り、「好きな人と見たらその恋が叶うって言われてるけど、外は雨っぽいですね。今日は僕たちがストロベリームーンです」と宣言。さらにここから、言葉とは裏腹の気持ちが表出する「大嫌い」、でもねを繰り返しながら心の奥底にある言えない思いを語る「でもね」を情感豊かに歌い上げ、「先に言うね」では、告白直前の心境をドラマチックに表現した。

さくらしめじ、ラブソング限定結成8周年記念ライブを開催写真:鈴木友莉   画像 3/5

さらに、新曲「推したい」の披露前には、彪我が「推し活を始めた思いを歌にしました」と語り、「親には黙ってますが、抱き枕カバーを買っちゃいました」と告白。画面の先にいる推しの幸せを願う楽曲を朗らかに歌い、ゆず史上最もゆずらしからぬ夏のエッチな衝撃ポップチューン「いちご」をカバーして観客を驚かせた。そして、Twitterで募集した甘酸っぱい恋愛エピソードを元に制作した「エピソード」では恋の煌めきを放ち、雅功の二十歳の生誕ライブで披露されたロックチューン「愛はまだ」のさくらしめじバージョンでは、<恋なんて簡単でしょ>と吐き捨てるように歌唱した。

そして、雅功が「本当はもっとロマンチックで、本当はもっと面白くて、本当はもっとカッコよくて、本当はもっとアーティストっぽくて……。って、君の理想通りになるほど、僕は何者でもなくて。君と出会わなければよかった。君を好きにならなければよかった。君に好きだなんて伝えなきゃよかった」と告白。ルーパーを使ったメロウなR&B「別れた後に僕が思うこと」で失恋後の未練や後悔を吐露。恋の始まりから片想い、恋から愛への変化、そして、別れまでを描いたラブソング集は、<ありがとう。好きだよ。ごめんね>という切ないフレーズで締め括られた。

さくらしめじ、ラブソング限定結成8周年記念ライブを開催写真:鈴木友莉   画像 4/5

アンコールでは、8年目にして初となるファンクラブの発足を発表すると、場内から大きな歓声と拍手が湧き上がった。さらに、夏の全国ツアーもアナウンス。最後に、雅功は「僕らにとってラブソングなのかな? これも一種の愛の歌です」とかなり、解散危機をテーマにした『春じめじのお花し 二冊目』の劇中で二人で作り上げた「辛夷(こぶし)のつぼみ」を静かに熱く歌唱。<僕は君で君は僕だから>という夏のツアータイトルにもなっているフレーズには、隣で歌っている相方への思いが込められているだろう。終演後には雅功が「20年目も30年目のみんなと一緒に楽しく生きていきたいと思います」と語ると、彪我は「これからも僕たちの恋人でいてくれますか?」と呼びかけ、「みんなで一緒に歳を重ねていきましょう」と約束し、笑顔で手を振りながらステージを後にした。

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